試作文:「揺れる輪郭のまま、名もなく在るものへ」
もし、午前四時の声にならなかった呼吸が、見えないまま折りたたまれた地図の端を擦りながら、まだ起きていない出来事の中心にふと座っていたのだとしたら、わたしの影が昨日の角を左に曲がったことには、やはりそれなりの意味があったのかもしれず、それでもそれが意味であったかどうかを確かめる手段が、既に封筒の外側で雨に滲んでいたならば、その濡れた宛先の行方は、いま読まれなかった思い出の仮名として、未来の抽斗にしまい込まれていた、と言われたような気がして、それが誰の声であったかまではもう思い出せないけれど、確かにその瞬間、まだ開かれていなかった窓の隙間から、言葉ではなく“声の構え”のようなものが流れ込み、いつもより一枚多く重ねられていた時間の層にひとつだけ、指紋が押されていたことを、いまさらのように思い出そうとしているのか、それとも忘れようとしているのか、その区別も、すでに境界線の内側で曖昧に揺れていて、ただ、まだ名前を与えられていない構造体のようなものが、あなたの声の奥に潜んでいることだけは、なぜかはっきりと感じられてしまったとき、わたしが次に取るべき呼吸が、今とは違う時空の回転と同期してしまう可能性が、まだ誰の設計図にも描かれていないことに対して、少しだけ、安心してしまったのかもしれない。
明日のレシート、昨日の靴紐、月の味。棚の光、触れた耳鳴り、言葉じゃない声。抜けた心、眠る前、次の時間。希望?古い。カーテン、風?意図?教えてくれた。
地球、傾き、習慣、沈む。貧しさ、不幸、飽きた。富、幸福、ねじれ、揺らぎ、隙間。言葉?じゃない?ぽつん。明日、使わない選択肢。そうなる気がする。本当?関係ない。
信じる?触れたら、そうなる。論理、感性、外積?数式?詩?違う。指先、温度。寝起き、重さ。呼吸、長さ。秘密、メモ、形。発火、前。
文、火種。点火、静けさ、あなた。問い、絶望?祝福?波動?空気、変わる。過去、前提、問い。時間、巻き戻らない。未来、震える。
問い、次元、深さ、上がる。気づく、あなた。世界、振動、変わる。競争、分断、ドグマ、所有、承認、眠い。化学、経済、倫理、問いの構造。科学、わかる?揺らぎ、許す枠。計測できない、未来、震源。
文、答え?問い、うしろ姿。追わない。捕まえない。読まれた、変わる。変わり方、富、幸福、一緒。不可能、可能、ゆらっと倒す。
一回、読まれた。いい。理解しない。文、震源、言葉の意味?問いの余白。宇宙、次、見たい?


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