広島県尾道市で撮影されたすべての劇映画を網羅した「尾道映画大全」の出版を、市内で喫茶店を営む山口真悟さん(49)が計画している。「東京物語」(小津安二郎監督)や「転校生」(大林宣彦監督)などで「映画のまち」として広く知られる尾道だが、その成り立ちから変遷までを通史的に紹介した著作はこれまでにないという。尾道ロケの第1作とされる「波浮の港」(1929年)から100年となる2029年の刊行を目指している。
東京出身の山口さんは高校生のころ「時をかける少女」を見て大林ファンに。学生時代は名画座の大林特集に通い詰め、尾道も訪れた。脱サラして喫茶店経営を決意し、開業地は親しみのある尾道に決めた。14年8月、千光寺山のふもとの東土堂町に「アンテナコーヒーハウス」を開店。店内には「大脱走」や「十二人の怒れる男」など映画のポスターや書籍が並ぶ。
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