坂戸市の突風 ダウンバーストかガストフロントか

 坂戸市で27日養鶏場の屋根が飛ばされるなどの被害をもたらした突風について熊谷地方気象台は、発達した積乱雲がもたらす激しい突風の中のダウンバーストか、ガストフロントの可能性が高いと発表しました。

 27日午後6時10分ごろ坂戸市青木から川島町飯島にかけて突風が発生し、坂戸市によりますと坂戸市青木にある養鶏場で鶏舎2棟のうち1棟の屋根が飛ばされたほか、近くの電柱複数本が倒れました。

 けがをした人はいませんでした。

 また、鶏舎には2棟あわせておよそ1000羽のニワトリがいましたが無事だったということです。

 今回の突風について熊谷地方気象台は、28日行った調査の結果、突風発生時に活発な積乱雲が付近を通過していた・被害や傷跡が面的に分布していた・強雨またはひょうを伴っていたなどの情報からダウンバーストまたはガストフロントの可能性が高いと判断したと公表しました。

さいたま市 9月定例市議会提出 41議案発表

 さいたま市の清水勇人市長は来月3日開会の9月定例市議会に提出するおよそ27億430万円の補正予算案など41議案を発表しました。

 補正予算案には、待機児童の解消や保護者の負担軽減などを目的とした放課後子ども居場所事業について、事業を行う学校施設の修繕や備品の移設などの費用としておよそ1億4390万円を計上しました。

 また、ごみ焼却施設で発電された余剰電力を学校などの市内公共施設に供給・活用するなど電力の地産地消を推進するためのエネルギーマネジメント業務におよそ17億8900万円の債務負担行為を設定しています。

 このほか、県の重度心身障害者医療費支給事業の補助金交付要綱が一部改正されるのを踏まえ、市の心身障害者医療費支給条例の一部を改正する議案を提出します。

 さいたま市議会の9月定例会は来月3日に開会し、一般質問などを経て10月17日に閉会する予定です。

白岡市役所火災 プラグの接触不良が原因

 ことし5月に発生した白岡市役所の火災について、藤井栄一郎市長は28日の定例会見で、床のコンセントに接続されたプラグの接触不良が原因と発表しました。

 また、卓上のリチウムイオン電池が燃えたことで、延焼が急速に拡大した可能性が高いということです。

 ことし5月、白岡市役所で発生した火災で、税務課や市民課などがある庁舎1階部分の一部、およそ800平方メートルが焼けました。

 28日の記者会見で白岡市の藤井栄一郎市長は、火災は床のコンセントに接続されたプラグの接触不良が原因と発表しました。

 また、床のコンセントに接続されたプラグから出た火が近くの段ボール箱に燃え移り、その後、電気配線や書類などに延焼したということです。

 さらに、発火した炎で机の温度が上昇し、卓上のリチウムイオン電池が燃焼したことで延焼が急速に拡大した可能性が高いと発表しました。

 市は、プラグがコンセントにしっかりと奥まで差し込まれているか、定期的に点検を実施するほか、劣化や損傷があるコードやプラグを速やかに交換するなどして再発防止に取り組むとしています。

 さらに、今後の取り組みとして、書類の電子化で防災機能の向上を図るほか、仮庁舎や本庁舎を整備する際に、防火の観点から有識者の意見を取り入れ事務室などのレイアウトにあたるなどとしています。

 今回の火災を受け、藤井市長は自らを減給30%1か月、副市長を減給20%1か月の処分とする条例案を9月の定例市議会に提出すると発表しました。

老朽化が進む県庁舎 再整備に向けた懇話会

 最も古い本庁舎が建築から70年以上たつなど、老朽化が進む県庁舎の再整備に向けた懇話会がオンラインで開かれ、再整備の基本理念などについて学識経験者らが意見を交わしました。

 28日の懇話会には、学識経験者や、県内の市長や町長などおよそ10人の委員が出席しました。

 再整備にあたり県が目指しているのは、「テレワークなど、デジタル技術を活用して、職員が柔軟に働ける庁舎」です。

 また、県庁舎の位置もポイントです。

 28日の会合では、「デジタル技術の進展と働き方改革を融合して県民の利便性と職員の生産性の向上を両立させる」とした基本理念の案が示されました。

 また「大規模災害発生時も被害を最小限に抑えて行政サービスを提供できる強靱さと柔軟さを備える庁舎を目指す」などとした基本方針案が示されました。

 参加した委員からは、「高齢者などのデジタル難民の問題をどう考えながらDXを普及していくのか」といった質問や「フリーアドレスとは別に職員がクールダウンできるスペースも必要」などの 意見が出されました。

 県は今後、今年度中に県庁舎の位置を決定する方針で、来年度までの2年間で基本構想と基本計画を策定することにしています。

県内企業 夏のボーナス 4年連続増加

 県内企業のことしの夏のボーナスは、1人あたりの支給額、支給総額ともに前の年を上回り、4年連続で増加したことが埼玉りそな産業経済振興財団の調査で分かりました。

 調査はことし7月、県内企業1036社を対象に行われ、回答率は32.8パーセントでした。

 県内企業のことしの夏のボーナスは、支給総額が119億7200万円で前の年より5.0パーセント増加しました。

 支給総額を支給対象人員で割った1人あたりの支給額は42万3451円で、前の年に比べて4.2パーセント増えました。

 支給総額、1人あたりの支給額共に4年連続の増加となっています。

 1人あたりの支給額が増えた背景について、埼玉りそな産業経済振興財団は「春の賃上げや雇用維持のための待遇改善の対応などが考えられる」と指摘しています。

加須市の道の駅 ホテイアオイ 見頃

 加須市で、淡い紫色の花を咲かせる「ホテイアオイ」が見頃を迎え、訪れた人たちを楽しませています。

 加須市佐波にある道の駅「童謡のふる里おおとね」に隣接するおよそ8000平方メートルの休耕田では、およそ100万株のホテイアオイが見頃を迎えています。

 南アメリカ原産で淡い紫色の花を咲かせるホテイアオイは、葉の付け根のふくらみが布袋様のおなかに見えることが名前の由来とされています。

 また、別名「ウォーターヒヤシンス」とも呼ばれ、水面に浮いた状態で葉を広げていくのが特徴です。

 ことしは、暑い日が多かった影響で例年より半月ほど早い5月中旬に咲き始め、水面には、淡く色づいた花が広がっています。

 道の駅「童謡のふる里おおとね」のホテイアオイは、10月中旬ごろまで楽しめるということです。