皆さんは「たけのこニョッキ」という遊びを知っているだろうか
「たけのこたけのこニョッキッキ!」の掛け声を合図にゲームがスタート。 プレイヤーがそれぞれ「1ニョキ」「2ニョキ」と順に数字に“ニョキ”をつけてコールします。 コールする際、その人は必ずたけのこのように手を伸ばさなくてはいけません。 誰かとコールが重なるか、最後までコールしなかった人はアウト。(ガッツリコピペ)
……という実に謎のゲームである
さて…この教室では授業の時間が余ったのか、たけのこニョッキを全員でやっているようだ
担任の掛け声が聞こえた瞬間、ここぞとばかりにクラスメイトが声をあげる
そして少し経ち……
ニョッキが9まで続いた
ちなみにこのクラスでは元気な男子どもがバッと立ち上がるため、1も続かない
つまり奇跡だ
皆が盛り上がる中、1人悩んでいる少女が1人……「アキ」だ
彼女はまだ1度もたけのこニョッキに参加したことがない
恥ずかしいのだ、皆の前で声を上げるなど
だがしかしそれでいいのだろうか、この歳にもなってこんなどうでもいいことに恥ずかしがるのかと
彼女は決心し、声を出す
前の席のダイヤ、ダイヤの隣の席のゾーヤが反応する
良かった聞こえてた、彼女は少し安堵する
……とその時
突然クラスの面白いやつ、シンタが10ニョッキと唱えたのだ
何故だ、聞こえていなかったのか
流石に近くからひとつくらい反論が来るだろうと思ったアキ、だがしかし
なんと担任にも聞こえていなかった
担任がそう言っては流石に言いにくい、「先に言ったのはワタシ」なんて
つまり一言で言うと、自分のしたことは「無駄」だったのだ
アキは恥ずかしさのあまり机に突っ伏す
アキは少し涙目になりながらもそう言った
昨日の実話です、アキちゃんは私です
声小さすぎてゾーヤポジの子とダイヤポジの子にしか聞こえてなかったよハハハ
ハハ……
こっち見んな泣いてねぇよ
マジでゾーヤポジの男子が言った「オチとしては完璧だった」が突き刺さる
しかも笑いながら言われたよ
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。