「抗日戦争勝利80年」記念の軍事パレードを盛大に実施するなど、日中戦争での自らの功績を強調する中国共産党の動きについて、台湾の頼清徳政権が「統一に向けた宣伝戦だ」と警戒を強めている。
1937年に始まった日中戦争では、国民党を主力とし共産党も参加した抗日民族統一戦線が日本の侵攻を食い止めた。その後の内戦で勝利した共産党が49年に中国を建国し、国民党は台湾に逃れた経緯がある。
こうした警戒感も反映し、台湾でも戦後80年に関するイベントは相次ぐ。しかし頼政権が日本に対して批判的に言及する場面はほぼなく、中国の圧力に対抗するために連帯を期待する日本への配慮がにじむのも特徴だ。
ラッパと琵琶の音色が響く中、カーキ色の服に身を包んだ女性が舞台に上がり、「中華民国」の国旗をひるがえす。…
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