【速報】埼玉・宮代町の特別養護老人ホームで入所者の男性に暴行を加え死亡させたか 元施設職員の男(48)を逮捕 埼玉県警
今年4月、埼玉県宮代町の特別養護老人ホームで入所者の高齢男性に暴行を加え死亡させたとして、当時施設職員だった48歳の男が逮捕されたことが捜査関係者への取材でわかりました。
傷害致死の疑いで逮捕されたのは宮代町の特別養護老人ホーム「もみの木」の元職員・山中茂容疑者(48)です。
捜査関係者によりますと、山中容疑者は今年4月3日夜、当時勤務していた宮代町の特別養護老人ホーム「もみの木」で自室の介護用ベッドで寝ていた岡崎義和さん(80)に対し胸ぐらなどをつかみながら強く引き寄せ、顔面を介護用ベッドの柵にぶつける暴行を加えてケガをさせ、その後、死亡させた疑いが持たれています。
岡崎さんは急性硬膜下血腫や顔の骨を折るなどのケガをしていて翌日、病院に搬送されましたが死亡が確認されました。
山中容疑者は当時、介護福祉士としてこの施設に勤務していて岡崎さんの介護を担当していたということです。
事件後、施設を運営する社会福祉法人の管理者が埼玉県警杉戸署に相談して発覚したものでその際、管理者は搬送先の病院から「虐待の疑いがある」などと伝えられたと警察に説明していたということです。
山中容疑者は事件後のことし5月に施設を自主退職したということです。
■「イライラして乱暴にやった」警察の調べに
捜査関係者によりますと警察は岡崎さんの遺体の司法解剖の結果事件性があると判断し山中容疑者を含む施設の職員や入所者などから任意で事情を聞くなどして捜査を続けていました。
警察はその後の勤務状況や施設関係者への事情聴取などの捜査から山中容疑者のこの事件への関与が強まったと判断し9日に逮捕に至ったということです。
逮捕後の調べに対し山中容疑者は「その通りです」「イライラして体位変換を乱暴にやった」と傷害致死の容疑を認めているということです。
また山中容疑者は岡崎さんについて「普段から手のかかる人で嫌いだった」と供述しているということです。
警察は事件の経緯について詳しく調べています。