特別養護老人ホームで入所者死亡 傷害致死の疑いで元職員逮捕
ことし4月、埼玉県宮代町の特別養護老人ホームで、80歳の入所者の男性の顔をベッドの柵にぶつけるなどして死亡させたとして、当時勤務していた元職員が傷害致死の疑いで逮捕されました。
警察によりますと、調べに対し「イライラして乱暴に体位を変えた」と容疑を認める供述をしているということです。
ことし4月、宮代町にある特別養護老人ホームで入所していた岡崎義和さん(80)が意識のない状態で見つかり、その後搬送先の病院で死亡しました。
警察が詳しく調べたところ、顔を骨折していて、暴行を受けて死亡したとみられることが分かり、捜査を進めていました。
その結果、介護福祉士として当時岡崎さんを担当していたこの施設の元職員、山中茂容疑者(48)が、岡崎さんの胸ぐらをつかみ介護用ベッドの柵に顔をぶつけて死亡させたとして、傷害致死の疑いで逮捕しました。
警察によりますと、調べに対し容疑を認めたうえで「イライラして乱暴に体位を変えた。ふだんから嫌いだった」などと供述しているということです。
警察は暴行に至ったいきさつを詳しく調べています。
事件が起きた特別養護老人ホームは「このようなことが起きて非常に残念だ。なぜ事件が起きたのか検証し、今後の対応を検討したい」とコメントしています。