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2025.09.09 15:15

手描き原画と見紛う━━コルク佐渡島氏参画、著名漫画家も使う作画専用「AIxIPツール」

(提供:THE PEN)

(提供:THE PEN)

『ドラゴン桜』『働きマン』『宇宙兄弟』——数々の往年のヒット漫画作品を担当した編集者でコルク代表取締役の佐渡島庸平も参画するTHE PENが、IPビジネスの分野にAIツールサービスをローンチした。Visual Bank代表取締役の永井真之、THE GUILD代表取締役の深津貴之とともにこの7月にジョイントベンチャーを設立、漫画家のためのAI補助ツール「THE PEN」の提供を開始したのだ。


「隔週連載で20ページを13日間かけていた」あるベテラン超著名漫画家が、THE PENを活用することで6日間に短縮できたという導入事例がある。ペン入れはTHE PENに任せることで、作家はネームと線画の微調整だけに専念できる。その結果、「作業時間を6分の1以下に圧縮することができた」という。

以下、すでに発表されている情報と関係者からのヒアリングにより、「THE PEN」について紹介する。


「日本の漫画」、欧米でのシェア45.7%!

今や日本の漫画は2022年時点の欧米グラフィック市場で売り上げシェア45.7%を記録しているという(北米、フランス、ドイツ、イギリスの統計データを基に換算・集計)。

日本の漫画はとりわけ2000年代から、世界のトップクリエイター陣に多大なる影響を与えてきた。 たとえば『攻殻機動隊』は『マトリックス』の映像表現やテーマに影響を与え、『パシフィック・リム』は日本のロボット・怪獣文化を取り込んだ。 『銃夢』は『アリータ: バトル・エンジェル』として忠実に実写化され、『ストレンジャー・シングス』や『クロニクル』は『AKIRA』へのオマージュともいえる作品である。

だが同時に、日本の漫画家の過酷な労働環境は世界において顕著だ。高いクオリティを維持することが、漫画家にとって、「体力・金銭・時間」すべてにおいてすさまじい負担になっているのだ。

以下は日本とアメリカの漫画家の労働環境を比較したもの。日本の漫画家は週刊連載で月70〜80ページを描き、ストーリー構成から仕上げまでをほぼ一人で担う。

一方、米国では月20ページ程度が標準で、分業制も確立している。5〜6人の専門スタッフが関与し、コミックアーティストの労働時間も比較的管理しやすい。

(提供:THE PEN)
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漫画家の間には「AIツールを使いたい」というニーズはあるが、現状では商用に耐えうる品質が得られておらず、著作権侵害のリスクも懸念材料だ。その結果「使いたいのに使えない」というギャップが大きい。

THE PENが2024年10月〜2025年2月にかけたヒアリングでも、現場の期待と課題が浮き彫りになったという。個人漫画家からAIの進化による省力化への期待が寄せられた一方、AI事業者からは「良質なIPデータが不足している」との指摘が寄せられたのだ。

現在、多くのAIツールがはらむ問題

実は現在の漫画作成AIツールは、漫画家1人1人の画風や表現のクセを再現できるレベルには達していないという。それどころか、著作権者の許可を得ないまま学習した結果、顔や構図が平均化され、いわゆる「マスターピース顔」になってしまうなど、現場の要求に応えられない。つまり、商用に使える品質にはほど遠いという。

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2024.12.07 14:15

グーグルアースで昔の住居近辺を「散策」した男性、未解決事件の遺体を発見

グーグル・アースで実家やその辺りを検索し、懐かしむ。きっとこのような経験のある人は少なくないだろう。しかし、そのような思い出の旅は、とある男性にとって思いがけないものとなった。悲しいことではあるが、ウィリアム・モルトは、グーグル・アースがそのように細部まで観察されたがために、発見されたのだ。彼は1997年、フロリダでの夜遊び中に行方不明になり、ずっとその消息が不明だったのだ。

ウィリアムの失踪事件は当時徹底的に調査されたが、20年以上も未解決事件だった。だが、そんな2019年、グーグルアースを使って昔の近所を散策していた男性がある奇妙なものを発見した。以前住んでいた家の隣にある湖に、水没している自動車があったのである。地元の人とドローンの助けを借りてその事実は調査された。そして、20年以上もウィリアムの骨をその内部に隠していた白い自動車が、ついに姿を現したのだった。

実は行方不明者専門データベース「チャーリー・プロジェクト」が、データ上ではだが、衛星画像ですでに2007年からその車を捉え得ていたという。地元当局は、ウィリアムが車の制御を失い、湖に転落したのではないかとみているが、この仮説を裏付ける先行証拠はない。今回の発見は、ウィリアムの家族にとって、捜査に一旦収拾をつけるものとなったが、ウィリアムの失踪当時の状況は未だに明らかにされておらず、時がいくら経過しようと行方不明者であることが確認されただけであった。警察の広報担当者テレーズ・バーベラは以下のように述べる。「我々が知り得るのは、彼が行方不明になり、そして今、発見されたということだけです」。

この事例は、たとえそれが長らく解明できなかったものであっても、暗礁に乗り上げた事実を明らかにするテクノロジーの力を痛感させるものである。謎が謎のまま解明されないことがある一方で、グーグル・アースの注意深い観察は、時に予期せぬ方面から、奇妙な方向から私たちにヒントを示してくれるのである。



※本稿は英国のテクノロジー特化メディア「Wonderfulengineering.com」2024年5月13日の記事から翻訳転載したものである)

翻訳=大石月子 編集=石井節子

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2025.09.04 15:15

コロナ第12波? 「変異株ニンバス流行」をスウェーデン在住日本人医師はこう見る

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2007年、スウェーデンに移住した宮川絢子博士は、スウェーデン・カロリンスカ大学病院・泌尿器外科勤務の医師で日本泌尿器科学会専門医取得後、スウェーデンで泌尿器外科専門医を取得している。

日本では現在、新型コロナウイルス変異株「ニンバス」流行拡大の報道がされている。スウェーデンの新型コロナウイルス対応は、「都市封鎖せず」と独自路線のソフト対策を貫き、継続して世界な話題であり続けたが、同国では「新型コロナウイルス」に関してその後、どのようなアプローチが取られているのか。

宮川博士に以下、現地よりご寄稿いただいた。

関連記事:スウェーデン新型コロナ「ソフト対策」の実態。現地の日本人医師はこう例証する


「新型コロナウイルス」スウェーデン社会でのその後━━

最近、日本では新型コロナウイルス変異株「ニンバス」が流行拡大中との報道を目にする。強い喉の痛みがあるなどとして注意喚起する医師もいる。第12波の到来という報道もある。それに伴い、マスク着用義務や面会制限などの対応を再開する医療機関もあるという。

しかし、スウェーデンの医療現場で働く筆者の視点から見ると、こうした反応には疑問を感じざるを得ない。少なくともスウェーデンでは、全く異なるアプローチが取られている。

スウェーデン社会では新型コロナウイルスは既に忘れ去られており、ニュースのネタにもならない。感染の波も2022年末から2023年にかけての第5波くらいまでは数えていたようだが、それ以降はない(図1)。

図1(出典:スウェーデン公衆衛生庁)
図1(出所:スウェーデン公衆衛生庁)

新型コロナウイルスは、既に通常のコロナウイルスと同じように今後も流行し続けるという認識であり、したがって、第何波と数えること自体に意義を見出していない。病院でも既に新型コロナウイルスを特別扱いすることはなくなった。

日本で広く行われている新型コロナウイルス検査も、スウェーデンで行われる機会は非常に限られる。以前、街中で売られていた抗原検査キットも見かけなくなった。検査は入院が必要である症状がある場合に限り、大病院で入院時にスクリーニングとして行うか、感染に脆弱な人が住んでいる高齢者施設で有症状者に対して実施するのみで、街の診療所で検査が行われることはない。

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風邪症状がある際には、医療機関を受診して検査をするのではなく、常識を働かせて自宅療養がスウェーデンの標準的対応である。発熱外来など存在しない。したがって、抗ウイルス薬の投与もクリニックレベルでは行われず、大病院でさえも、感染に脆弱な感染者のうち限られた患者に対してのみである。

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文=宮川絢子

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