俳優 吉行和子さん死去 90歳「あぐり」などドラマ・映画で活躍

NHKの連続テレビ小説をはじめ多くの映画やテレビドラマ、舞台で活躍した、俳優でエッセイストの吉行和子さんが今月2日、肺炎のため亡くなりました。90歳でした。

吉行さんは、東京出身で高校在学中に劇団民藝の研究生となり、1957年、舞台「アンネの日記」で俳優としてデビューしました。

数多くの映画やテレビドラマで活躍し、1978年の大島渚監督の映画「愛の亡霊」に主演したほか、民放のドラマ「3年B組金八先生」などにも出演しました。

その後も、2013年から放送されたNHKの連続テレビ小説「ごちそうさん」では主人公の祖母を演じ、2014年には山田洋次監督の映画「東京家族」で日本アカデミー賞の優秀主演女優賞を受賞するなど、近年は年齢を重ねた役で存在感を見せていました。

吉行さんは、エッセイストとしても活躍し、1984年には「どこまで演れば気がすむの」で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞しています。

父の吉行エイスケさん、兄の吉行淳之介さんはいずれも作家で、妹が詩人の吉行理恵さんと文筆一家として知られました。

また、美容師だった母親のあぐりさんは、1997年に放送されたNHKの連続テレビ小説「あぐり」のモデルで、この作品に吉行さんも出演して話題になりました。

所属事務所によりますと、吉行さんは去年、映画の撮影に参加し、2週間ほど前には執筆活動も行っていましたが、今月2日、都内の病院で肺炎のため亡くなったということです。90歳でした。

藤竜也さん ”名演が忘れられません”

大島渚監督の映画「愛の亡霊」やNHKのドラマ「ゴールド!」などで、吉行さんと共演してきた俳優の藤竜也さんは「寂しい限りです。いつも穏やかで物静かな吉行さんでした。ご一緒した『愛の亡霊』での吉行さんの名演が忘れられません。和子さん、お疲れさまでした」とコメントしています。

武田鉄矢さん ”大好きな先輩でした”

民放のドラマ「3年B組金八先生」のほか、1983年放送の大河ドラマ「徳川家康」では豊臣秀吉の役で、秀吉の正室、北政所の役を務めた吉行さんと共演した武田鉄矢さんは「若い時に本当に可愛がっていただいたベテランの女優さんで褒めてもらうと嬉しかったです。一生懸命熱演をすると“上手ねぇ”とのんびりおっしゃるんです。大好きな先輩でした」とコメントしています。

吉行和子さん出演作 NHKアーカイブスでも

NHKアーカイブスでは、吉行和子さんが出演された作品の一部を動画で公開しています。

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