邦題は「勝利を我らに」。作詞作曲はZilphia Holton、Frank Hamilton、Guy Carawan、Pete Seegerとされているが、賛美歌第二編164番を編曲して新しい歌詞を付けたもので、一種の替え歌と言ってもよい。この曲のルーツについては「アフリカからヨーロッパを回って奴隷としてアメリカへ連れてこられた人たちの、船上での労働歌のようなものだった」などいくつかの説があり、定かではない。
現在歌われている詞はプロテストソングのパイオニアとして知られるピート・シーガー:(Pete Seeger)によるもの。1960年頃から自身もこの曲を歌っていたが、もっとも有名なものはジョーン・バエズ(Joan Baez)によるカバーだろう。
1963年8月28日に行われたワシントン大行進で歌われたことで、その後に続くアメリカ公民権運動のテーマ・ソングとなり、アフリカ系アメリカ人の労働条件改善のストライキや人権差別撤廃運動などで歌いつがれてきた。ジョーン・バエズ自身、この歌を繰り返し歌っており、2008年には、オバマ大統領の前で披露している。
ワシントン大行進から50年目の2013年9月22日に行われた「東京大行進」(→東京大行進)ではTOKYO FREEDOM MARCHING BAND(→TOKYO FREEDOM MARCHING BAND)がこの曲を演奏している。
Wikipedia(En) http://en.wikipedia.org/wiki/We_Shall_Overcome