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山口健太

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ITジャーナリスト

報告

解説米司法省による要求の一部を認めた形ではありますが、Chromeの売却など「グーグル解体」とまではいかず、グーグルに有利な判決といえます。株価は時間外で一時8%上昇し、史上最高値を更新しそうです。 スマホメーカーやブラウザ企業はグーグル検索をデフォルト設定とすることで収入を得ており、その収入が途絶える懸念がありましたが、基本的には続きそうです。グーグルのサービスに利用者からの支持があるという点もプラスに働いた印象です。 今回の判断が今後の生成AI競争を見据えたものになっているのも興味深い点です。検索エンジンにおける優位性がGeminiに追い風となる可能性が指摘される中で、限定的ではありますが競争を促す仕掛けが入っています。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 小久保重信

    ニューズフロントLLPパートナー

    解説今回の判決は、事業分割という最悪の事態を回避した点で、グーグルにとって大きな勝利と言えます。背景には…続きを読む

  • 八田真行

    駿河台大学経済経営学部教授

    見解Googleによるウェブ広告市場の実質的な独占と操作は確かに問題ですが、Chromeの分離売却はウェ…続きを読む

コメンテータープロフィール

(やまぐち けんた)1979年生まれ。10年間のプログラマー経験を経て、2012年にフリーランスのITジャーナリストとして独立。日経クロステック(xTECH)やASCII.jp、ITmedia、マイナビニュースなどの媒体に寄稿し、2021年からは「Yahoo!ニュース エキスパート」として活動しています。

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