虚無を通過する


今の時代は、見たくないもの、感じたくないものはトコトン避けられるのかも知れない。信用とは、嫌な事、楽しい事、喧嘩をしたり、色々体験する中で、勝手に備わるものだという。虚無というものも、通ってみると、それに対する信用が出来てくる。
問う事、揺れる事、虚無感、などについては、教育が必要なのかも知れない。それらが、悪い事だと思ってしまうと、人生がもったいない。虚無とは、最も美しい満ち足りた存在の姿という言葉もあるそうです。
嫌な感情が沸いたら、それを味わい尽くすことが大事だと、若いころに何かで読んだ。理由としては、脳は差が無ければ、感じ続けることは不可能だからだという。同じ刺激で、感じ続けることを構造上脳は、出来ないのだと。それで、私は実行してみました。すると、確かに、感じ続けることが出来なくて、消えていくのです。それから、怒り、モヤモヤ、などを感じた場合、出来る限り、それを感じつくすという事をやっています。それらから、逃れようとすればするほど、強化されます。それで、友人達にも、それを紹介したのですが、「無理」と言う人も一定数おりました。休みの日に、ベットや、ハンモックの上でのたうち回ってもいいし、うずくまってもいいのです。
例えば、誰かに裏切られて、誰かに恨み続けていた人がいました。その感情を味わって、味わって、味わっていくと、その刺激はその日のうちに、消えてしまいました。裏切られたと思ってはいたが、相手はそのつもりはないし、そうしなければいけない構造にいたかもしれないという理解が出てきたり、恨むというよりは、自分がもっと大人になれば良かったのだと気が付いたり、今何かがうまく行っている事は、その誰かの裏切りだと思っていたことが無かったら、得られてなかったと気が付いたりもします。そうやって、嫌な感情を通過してみると、良かったことだったという事も普通に多いです。嫌な事は、嫌な事のままで無くても良いのです。
虚無を取り上げたのは、うまく行った人たちもそれを、通るからです。昔、いつかそうなっていたいという夢の数字があって、それに到達してしまった人。長持ちするストレートパーマが出来るようになるまでが楽しかったけど、出来るようになってしまった人。肌髪の、問題が無くなってしまった人。色々、達成してしまった人は、虚無を感じるようになる時が来るのは普通です。これを取り上げるのは、到達してしまって、虚無を感じて、その当惑をぶつけられるという事を、経験するようになってきました。欲しいものは全部揃ってしまった場合もありますね。また、逆に、今までやってきたことに対して、虚無を感じるといった事もあります。その場合は、怒りの矛先が、こちらに来ることも、昔からたまにあります。では、それらの虚無は、悪かと言うと、それは違います。虚無感を逃げないで、味わい尽くすと、無から宇宙や、あなたの意識が、生まれてくるように、虚無を肯定していると、何かが生まれてくるのです。
「許すことが大事」と言われても、簡単に許せない時、どうすればいいのか。許せなければ、それを“味わい尽くしてみる”という姿勢は、“本当の許し”へのもっとも誠実な道です。なぜ「許せない」は自然な感情なのか?
• 「傷ついた」「裏切られた」「失った」
• 誰かが自分の世界を壊した/奪ったという感覚
• 自分の中に、“正義”や“秩序”があるからこそ、それが傷つけられる
▶ だから、許せないのは、むしろ“感性が生きている証拠”でもある
「無理に許すこと」が起こす副作用
• 自分を裏切ってしまったような感覚になる
• 感情が宙ぶらりんのまま抑圧される
• 真に消化されていないため、“いつまでも尾を引く”
▶ だから、「許すべき」と頭で言い聞かせるよりも、 まずは“許せない”ことを肯定して、そこに沈むことが大切
• 怒り・悲しみ・悔しさ・絶望・復讐心を“ジャッジせず”そのまま感じてみる
• 「なぜそんなに痛かったのか?」を、身体の実感で思い出してみる
• 泣いてもよい、のたうち回ってもよい、叫んでもよい
「許し」は行為ではなく、“結果”になる 許すとは、ある日ふと「それでもいいや」と思えてしまった地点のこと。その地点に行くためには、“許せなかった自分”にとことん付き合うことが必要です。許しとは、努力ではなく、感情を通過したあとに生まれる“余白”です。
否定・回避は、「構造の硬直」を招く 虚無を拒むと
• 意味を焦って再構築しようとする(偽のポジティブ)
• 自分を責める(自己否定)
• 他者や社会を責める(投影)
• 娯楽・仕事・消費で埋める(鈍化)
▶ これらは「表層の修復」になっても、問いの深部には触れない。しかし、虚無を肯定すると
• 「この意味のなさごと、生きてみよう」と思える
• 「問いがない状態に、とどまってもよい」と思える
• その“とどまり”が、次の問いの地盤になる
虚無は「再構成前のゼロ点」
• 虚無とは、「意味・期待・希望」が剥がれた状態
• それは「構造の死」ではなく、「構造の“無構造化”」
• そこに“抵抗しない”ということは、“次の生成”に対して開かれるということ
▶ 否定すれば「閉じたゼロ」になる
▶ 肯定すれば「開いたゼロ」になる
だから、虚無を肯定する態度は、“創造前の無”をそのまま抱える力になる。成し遂げてしまって、虚無を感じたら、その事を信用してください。それは良い事です。そして、受け入れていると留まれません。そういう構造なのです。他にも、嫌な感情も、嬉しい感情も、モヤモヤも、信じて味わい尽くしてみるといいです。自分が勝手に通過してくれます。

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