東京在住の女性Ｍ様から「男子から連絡がまったく来ないとヤキモキする。もっとぶんぶん相手を振り回すくらいわがままでいたいのに、女は一度身体を許しちゃうと惚れてまう、気遣うし、いい人になろうとする。悔しい。坂爪さん。私のこと怒って。本当自分が嫌になる」とご連絡をいただいた。私の正しい使い方である。ボンバー＆ファイアー。ぶちかまそう。跡形もなくなるほどに。

色恋ほど人間を鍛えるものはない。変な遠慮をして「傷つけたら悪い」などと思うと、停滞する。かと言って色恋の諸々が面倒臭いなどと思って諦めると、あっという間に老け込み、枯葉になる。女性からよく聞くセリフの一つに「女が本気を出したら男の人を傷つけちゃうから」というものがある。結果、女側が溜め込み、欲求不満になる。女は男をぶっ壊せばいいのだ。男をぶっ壊して、強くなっていただき、生まれ変わっていただき、でかい男になっていただくために、ぶちかます。

遠慮は我慢と同義である。遠慮は思いやりではない。人間を信じていない。人間をなめている。男を信じて、男を壊す。死んじゃうかなとか思うことを実際にやって、それでも死ななかったばかりか「ただいま」とか言いながら一回り大きくなって帰ってきた男を見て、女もまた、痺れるのだ。男は愚かなので、仕事に打ち込むことで「俺はすごいだろう」と言いたがる。女に言わせたら「仕事なんかより私を見ろ」となるのだろうが、馬鹿な男は言われないとわからない。ワーカホリックな男をぶちのめすためには、察してちゃんでは通用しない。わかりやすく、脅迫する必要がある。

傷つけたくないとか、傷つきたくないとか、結局保身。保身ほど人生を退屈にさせるものはない。自分が我慢すればみんなも幸せになるとか大嘘。悲劇に酔うな。欲しいものは取りに行け。脅迫の腕を磨くのだ。大体、軽く脅迫しただけで逃げ出す程度の男では、あなたの伴侶としては役不足。さっさと見切りをつけ、強くなっていただくか、相手を変える。変な遠慮をするのではなく「お前を捨てる」と脅迫すれば、油断をしていた相手も慌て出して「ちょっと待ってください」となる。男は女を腑抜けにして、女は男を腑抜けにする関係性は最悪。我慢を前提にした付き合いは最悪。

ものわかりのいい男（女）を演じて、自分を出すことを恐れて、もっともらしいことしか言えなくなった人間は死体。言い訳ばかりうまくなるが、要するにビビっているだけ。好きなんだろう？理屈なんかクソ喰らえだ。自分が本気を出してぶつかって、それを避けるような相手ならお役御免。関係性が終わることを恐れるな。関係性は終わらない。関係性は変わるものだ。現在の関係性に不満を感じているのなら、自己嫌悪とか中途半端なところにあぐらをかいていないで、自分を出す。自分を開く。メンヘラにならないように生きるのではなく、メンヘラになる。メンヘラな自分を愛していただく。ダメになったらダメになったで構わない。少なくとも、自分は自分を好きでいることができる。自分に嫌われたら一巻のおしまい。我慢をすればうまくいくとかないから。人間をなめるな。人間を信じてぶちかませ。たとえ相手は滅びても、自分を信じることはできる。自分への信頼感を取り戻そう。男を信じて、ぶちかませ。