「キャリアもう終わった」 トランプ政権が大学侵食、嘆く学生・研究者
トランプ人材鎖国(1)
8月下旬、米ハーバード大学の新学期を迎えるオリエンテーション初日。2025年の新入生向けのおそろいのTシャツに身を包んだ学生が、新生活への期待に胸を膨らませながらキャンパスを行き来する。
だが、ひとたびトランプ米政権と大学の関係を聞くと、表情は一様に曇った。「ちょっと、その話は………」
30人近くに声を掛け、話に応じてくれたのは4人だけ。新入生でスペイン出身のジャックは「きょうを迎えられてほっと...
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(更新)- 石原純インペリアルカレッジロンドン准教授分析・考察
アメリカの生命科学系で研究費を大学の研究者が獲得するには、2025年に現政権が政府資金を大幅にカットし、上位5%しか研究費がもらえなくなってしまいました。日本の場合やイギリスの場合、上位25%ー30%の申請書がもらえます。 これではアメリカの大学で安定した研究ができないのは自明で、科学者が生き残ることはできません。ビザの問題が大きいので、良い研究者を雇うこと、外国人研究者が安心してアメリカに住むことも難しくなっています。 実際にアメリカを訪れると、リタイアや転職をしようとしている教授を多く見ます。 このシリーズでは日本がいい受け皿になる努力をしているか、という視点の取材を期待したいです。
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(更新)
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