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NEWS◎医療事故調査制度等の医療安全に係る検討会、5つの論点を提示
院内委員会に報告すべき事例の範囲や医療安全管理者の法的位置付けが論点に

 厚生労働省は2025年9月3日、「医療事故調査制度等の医療安全に係る検討会」の第3回会合を開催した。院内の医療安全管理委員会に報告すべき事例の具体化や、医療安全管理者の法的位置付けを明確化する必要性など5つの論点を示し、これらは構成員の多くからおおむね賛同を得た。次回以降は、医療事故調査制度に関する論点整理を行う。今秋までに一定の取りまとめを行うことを目指している。

 医療安全管理体制を今後、どのように整備していくかというテーマについては、第1回の検討会での議論(関連記事)を踏まえ、5つの論点が整理された(図1)。具体的には、(1)重大事象把握の質向上、(2)報告分析、改善策立案の質向上、(3)重大事象への対応などの管理者によるガバナンス強化、(4)改善策への取り組みの強化、(5)外部からの支援の拡充──だ。

図1 医療機関における医療安全管理体制の整備に関する5つの論点
(第3回検討会資料から抜粋)

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