【要約】投資家みたいに生きろ:藤野英人
タイトル:『投資家みたいに生きろ』
著者名:藤野英人
~「リスク=悪」ではない。未来を最大化する投資的思考法~
「投資家」という言葉を聞くと、皆さんはどのようなイメージを抱くでしょうか。何億もの利益を上げる敏腕エリート、あるいはお金と数字を自在に操る人たち……。多くの方が「投資家」を特別な人と感じているかもしれません。
ところが藤野英人氏の『投資家みたいに生きろ』は、その思い込みを壊してくれます。投資家独自の発想を、誰でも実生活でも活かせる「生き方」として書いてくれています。
このnoteでは、「投資家みたいに生きろ」を簡単に解説します!
「失望回避」より「希望拡大」を目指せ!
本書がまず強調しているのは、「失望を最小化する」生き方ではなく「希望を最大化する」生き方です。
日本人は大きく2つのグループに分けられます。
(1)失望を最小化する人たち(多数派)
(2)希望を最大化する人たち(少数派)
失望最小化タイプは、「どうせうまくいかない」と考え行動を控え、リスクを避け続ける人。
希望最大化タイプは、未来に期待をもち、「行動しないこともリスク」と考え、自ら変化に挑戦する人。
将来を不安視して行動を控えるよりも、失敗を恐れず行動に移すことで、未来の選択肢はぐんと広がります。
「転職したら悪くなるかも」「SNSで発信すれば叩かれるかも」――こんなふうにリスクを避けてばかりいると、実は未来を切り開く大きなチャンスを逃してしまいます。
行動しないことはリスクゼロに感じられるかもしれません。しかし本書では、むしろ「行動しないことこそ最大のリスクだ」と言っています。
投資の世界では、適切なリスクを取らなければ大きなリターンは得られません。人生も同じで、「考え、準備し、リスクを最小化したうえでチャレンジする」ことが明るい未来をつくるのです。
リスク管理が大切だけれども、リクスを回避し続けるのも、また違うと。
つまり、適切なタイミングでリスクを犯す勇気が必要というわけですね。
「投資」はお金だけじゃない!5つのエネルギー
著者は、投資を「エネルギー投入と未来からのリターン獲得」と定義しています。
ここでいうエネルギーとは、以下の通り。
(1)主体性
(2)時間
(3)お金
(4)決断
(5)運
これらをどう組み合わせ、どう未来へ注ぎ込むかが、投資家的な生き方の鍵になります。
主体性=本当にやりたいことは何?
誰かが敷いたレールの上を歩くのではなく、自分で道を決める「主体性」を身につけましょう。
「もし10億円が手に入ったら何をする?」という問いを考えることで、お金の心配がない状態で本当に求めるものを発見できます。
投資をするのであれば、その目的を明確にしてください。
お金を稼ぎたいのか、数字を追うのが好きなのか。その目的は人それぞれ。
時間=即効性よりも長期視点
時間は全ての人に平等ですが、その使い方は人それぞれです。
1万時間の法則が示すように、コツコツと積み重ねて得たスキルや知識は、確実に自分の価値に育っていきます。すぐに結果を求めず、長期的視点で成長していく――
これが投資家的な「時間運用」です。じっくり育てる感覚が大事だと。
お金=日々の支出を「見える化」せよ
お金をただ貯めるだけで安心するのは不十分です。普段の買い物が未来への投資になっているか、ぜひ見直してみてください。
つまり、「まずは家計簿を作りましょう」ということですね。
1ヶ月間、支出を記録すると、意外な無駄や衝動買いが明らかになります。無意識な消費を減らし、未来に役立つ形でお金を使う。それが投資家的なお金との付き合い方です。
決断=好き・嫌いも立派な判断軸
決断とは、無数の可能性から1つを選び、残りを捨てる行為です。躊躇して「決めないでいる」ことも、成長機会を逃す良くない決断と言えます。
また、本書で書かれていることで面白いなと個人的に思ったのは、「好き嫌い」も重要な判断軸だと言っている点です。
損得勘定だけでなく、自分が本当に好きなものを選ぶことで、「独自のセンスや個性が磨かる」と。
売買する銘柄も、将来性も株価も同じなら好みで選んでもいいってことですね。
運=チャンスは「気づく人」に舞い降りる
運を単なる偶然と片づけず、「チャンスを見逃さない視点」と捉えてみる。自分は運がいいと信じている人ほど、意外な場所で好機を発見します。
つまり、周りの状況に敏感になると運が良くなるという解釈ですね。
未来をポジティブに捉え、目を凝らし続ければ、周囲に眠るチャンスが自然と見えてくるのです。
不確実な時代だからこそ「投資家マインド」を
本書を読んでいると、「投資家みたいに生きる」とは特別な才能や資格が必要なわけではないと気づきます。むしろ、大切なのは「未来に向けて自分のエネルギーを投入する」姿勢と言えます。
株式投資や資産運用のハウツーではなく、自分の時間や思考、行動すべてを投資的観点からとらえることで、人生全体がより豊かになっていきます。
小さな一歩が未来を変える
不確実な時代において、立ち止まってしまうことこそが最大のリスクかもしれません。
成功するか分からないからといって行動しなければ、未来からのリターンは得られません。
小さな行動でも続けていけば、必ず未来につながります。『投資家みたいに生きろ』は、「一歩踏み出したい」「新たな視点を得たい」と悩む方にとって、背中を押してくれる一冊です。
気になった方は、ぜひ読んでみてください!
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