猫又枢は星猫くるるになりました。

主に人工知能作りたい話。

VTuberの推しが出来た話

VTuber A(仮名)は一緒にマイクラするくらい好きなんだけど、
その流れで見たニコ生VTuberFesの一般予選?で見つけた人が気になっている。
自分の身辺整理を考えたくなるくらい。


絵師は敵として現れた



遡るは去年の夏。

私は絵を描かないただのゲーマーだった。
ガチャ課金ブームを「ただの絵じゃん」と批判する意見に対して、
「絵じゃなくて性能を買ってるんでしょ」と思う程度には、
(課金で強さを買うことの是非はともかくとして)
ゲームに対して期待していたし、絵には興味が無かった。

絵師にリクエストしてお金を払うサイトの存在は知ってたけど、
商業目的ならともかく自家消費のために依頼することは無いと思ってたし、
お気に入りの絵師が月500円でエロ差分を売り始めるとブクマを外す派だった。

そこにmimic事件が起こる。
複数の画像から似た絵を生成できるサービスが絵師の猛反発を受けて公開停止したのだ。
crypkoが気になってたけどお金を払うほどでは無かった私としては、
せっかくの新しいサービスを既得権益側が妨害したものとして腹立たしく受け止めた。
たとえるならハンコ業界が書類のデジタル化を阻害するようなイメージだ。


AIは強い味方だった



だから、Stable Diffusionの登場は救世主のように映った。
オープンソースによって大企業のAI占有に対抗したいという思想も良かった。

無料の着せ替えアプリで作っていたオリキャラをイラストにしたくて、
AIイラストの世界に没頭していった。それだけの価値はあった。

JKがイラストの専門学校に借金して行こうとしていたので、親切心から止めておいた。
その時に考えを整理するために書いたのがこの記事だ。
https://curr.blog.fc2.com/blog-entry-174.html
NovelAIがまだ登場していないので考察の想像力は極めて乏しい。

という注釈を入れないといけないほど、半年でAIは飛躍的に発達した。
その間にも絵師はクリスタの更新を否定し、海外では画像投稿サイトを攻撃していた。
一部のAI絵師(AIユーザーのこと)と反AI(アンチのこと)は醜いスキャンダルを繰り広げて、
どちらも近寄りがたい腐臭を放ち始めていた。

私はどちらの界隈にも関係無かったので、ひたすらAI操作の腕を磨いていた。
マネタイズや承認欲求の果てにトラブルを起こす連中は軽蔑の対象だ。
なので、AI絵師とも絵師ともかかわらずに楽しくやっていこう、と思っていた。


私は絵師を知らなかった



心の中で築き上げたゾーニングは一瞬で破壊された。

10分間のオーディション動画で、そのイラストレーターVTuberは、
舞台を描きあげて変身して歌って踊って喋って芸をして、「作品」をぶつけてきた。

それまで、VTuberなんてのは、アイドルやキャバクラと一緒で、
女の子が(広義の)色気を出して客から金を巻き上げるだけの水商売だと思っていた。
VTuber A(仮名)でさえ、詰まるところ「可愛い」という枠に収まってしまうものだ。

しかし、「AIで絵師が失業するというなら転職するしか無いじゃん」という意見に、
不干渉ゆえにやんわりと賛成していた私が見た現実は、
AIイラストよりもずっと高度な世界で戦う、本物のイラストレーターの雄姿だった。

この人が売れてないのは納得がいかない。
そう思って、手のひらを返して推し始めることにしたのだ。
自分がAIイラストの沼に頭の先までどっぷり浸かっていることはさておいて。

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