オンラインカジノの闇と仕組みを徹底解説
はじめに
近年、日本でも「オンラインカジノ」に関する摘発が相次いでいます。
単に遊んだ利用者が捕まるだけでなく、宣伝を行ったアフィリエイターまで摘発される事例が出てきました。
この記事では、オンラインカジノがどのように運営されているのか、そしてその裏に潜む闇についてわかりやすく解説します。普段ニュースを見て「なぜ違法なのか?」「なぜ儲かるのか?」と疑問に思っている方に向けて、仕組みを整理していきます。
オンラインカジノとは何か
オンラインカジノとは、インターネット上で利用できるカジノサービスです。
スマートフォンやPCから気軽にルーレットやスロット、バカラなどをプレイできます。
しかし、日本では合法的に許されているギャンブルは以下に限られています。
公営ギャンブル(競馬・競輪・競艇など)
パチンコ(風営法の枠内)
宝くじ
したがって、海外サイトを経由して日本からオンラインカジノを利用する行為は違法となります。
闇の構造① ライセンス発行国の事情
オンラインカジノを運営するにはライセンス(営業許可)が必要です。
しかし、このライセンスを発行するのは大国ではなく、小さな国や地域に限られています。
大国は「国民がギャンブル依存になるリスクの方が大きい」ため許可を出しません。
一方、小国は「ライセンス料が貴重な収入源」として発行します。
結果として、カリブ海の一部地域やフィリピンなどがライセンス発行国となり、世界中のユーザーがそこから運営されるカジノに誘導されます。依存症や犯罪が発生しても、小国は「見て見ぬふり」をするのが現実です。
闇の構造② 銀行口座とマネーロンダリング
運営には資金を受け取る銀行口座が必要ですが、多くの銀行はオンラインカジノ事業者に口座を提供しません。
そのため運営者は「IT事業」や「通販業者」を装って口座を開設します。
こうした偽装はマネーロンダリング(資金洗浄)の一環であり、実態を隠すために必ず裏の手口が使われています。結果として、運営者の多くは反社会的勢力と関係しているケースが多いのです。
闇の構造③ システム提供業者の存在
オンラインカジノの運営には、膨大な種類のゲームシステムが必要です。
しかし、ゼロから開発するのは現実的ではありません。
そこで登場するのが「システム提供業者」です。
彼らはカジノ用のパッケージを開発し、運営者に貸し出します。初期費用に数百万円、その後は売上の10%程度を継続的に徴収するビジネスモデルです。
実際にカジノを運営せずとも利益を得られるため、非常に堅実な“裏の勝ち組”とも言えるでしょう。
闇の構造④ 宣伝とアフィリエイトの実態
オンラインカジノを立ち上げても、利用者が来なければ意味がありません。
しかし、YouTubeやFacebookなど大手広告媒体には出稿できないため、主な宣伝手段は「インフルエンサーの広告」と「アフィリエイト」です。
特にアフィリエイトは巨大市場となっており、月に数億円を稼ぐサイトも存在します。
設置料だけで80万円
誘導したユーザーが負ければ、その一部が報酬として還元
この仕組みは「どちらが本当の闇ビジネスなのか分からない」と言えるほど強烈です。利用者を誘い込むための過剰な宣伝も大きな問題です。
闇の構造⑤ 入金システムの裏側
最後に重要なのが「入金手段」です。
カジノ利用者が支払いを行えなければ、運営は成り立ちません。
クレジットカード決済
本来は導入できませんが、「ペット用品のECサイト」などを装って審査を通し、決済システムを流用します。銀行振込
直接海外送金は難しいため、日本国内の「収納代行会社」を経由して集金します。そこから仮想通貨や送金ネットワークを使い、海外に資金を流す仕組みです。
表向きは合法的に見えても、実際は非常にグレーな取引です。
元に決済代行であっても近年は摘発が相次いでいます。
摘発の強化と今後の展望
これまで運営者の摘発は難しく、海外法人を盾にして逃げ切るケースがほとんどでした。
しかし最近は以下のように摘発対象が拡大しています。
利用者の摘発(実際に遊んでいた人が逮捕)
収納代行の摘発(資金の受け皿になっていた国内業者が逮捕)
アフィリエイターの摘発(宣伝した個人まで逮捕)
その結果、大手オンラインカジノも日本市場から撤退する動きが出ています。
例えば格闘技イベントのスポンサーを務めていた「カジノベット」は、2024年8月末でサービスを終了しました。
まとめ
オンラインカジノは「簡単に儲かる」イメージがありますが、実際はライセンス、銀行口座、システム、宣伝、入金のすべてに裏の仕組みが存在します。
こうした構造は長らくグレーなまま放置されてきましたが、摘発強化によって確実に衰退に向かっています。
読者の多くが「なぜそこまでして運営するのか」と疑問を抱くのも自然です。
裏を知れば知るほど、決して手を出すべきではない世界だと実感できます。
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