阪神リーグ優勝、大阪市が道頓堀川の水位調節 上限3・5メートルのワケ
プロ野球阪神タイガースがリーグ優勝を決めた7日、大阪・ミナミを流れる道頓堀川を管理する大阪市は、安全対策として川の水位を通常より高い3・5メートルに調節した。飛び込んだ人が川底にぶつかるのを防ぐとともに、川沿いの遊歩道に水位を近づけ、救助しやすくするための措置。 【別カット】道頓堀ダイブ止まらず混乱、響く「河童」コール 市によると、道頓堀川は上流と下流にある水門2カ所の開閉で、水位調節が可能。通常の水位は3・4メートルだが、7日夜は10センチ高い3・5メートルにした。阪神が今後クライマックスシリーズを勝ち進んだ場合も対応する。 道頓堀川では、令和5年に阪神が18年ぶりにリーグ優勝した際に26人、その後の日本シリーズを制して38年ぶりの日本一を決めたときは37人が飛び込んだ。サッカーワールドカップ(W杯)日本代表戦やハロウィンなどの大規模イベントでも、飛び込みを警戒して水位を上げているという。 ただ水位を上げ過ぎると、橋の下を船が航行する際に支障が生じるほか、急な雨で遊歩道が水に浸るリスクが高まるため、上限ラインを3・5メートルに設定している。 市の担当者は「飛び込みは死亡事故も起こりかねない危険な行為。絶対にやめてほしい」と呼びかけている。(藤谷茂樹)