旧碓氷郡松井田町・霧積山女性殺人事件・その1(地理情報その他) | 雑感

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---------- 1月15日アップロード分↓ ----------

 


霧積温泉金湯館

(由緒ある秘湯・霧積温泉の一軒宿「金湯館」)


さて昨年来、加茂前ゆきちゃん「カアイソウ」怪文書から始まって、個人的に気になっていた過去の未解決事件を取り上げてきましたが、その流れも、今回のこの事件で最後になるでしょうか。


1972年8月に、群馬県の旧・碓氷郡(うすいぐん)松井田町大字坂本---現・安中市松井田町坂本---で発生した、


「霧積山女性殺人事件」


です。


群馬県伊勢崎市に住む当時24歳の女性が、群馬~長野県境に近い山峡の秘湯・霧積温泉に一人旅をし、そこの宿に一泊した後、歩いて下山する途中で、何者かにより殺害された事件です。


未解決事件に関心を持つ方々の間でもそれほど知名度が高いとは思いませんが、しかしこの事件は、ちょっとオカルトめいた部分があるというか、他の事件とはやや毛色の異なる謎めいた部分があるので・・・


そこに妄想を刺激される方もおられるのか、「知る人ぞ知る」という感じの事件になっているのではないかと思います。


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それではいつも通り、地理的なものから入ってみると・・・


事件は「群馬県」で起きました。

群馬県というのは、


霧積温泉女性殺人事件1


上のような位置にあります。

(赤枠で囲われた、赤く着色された部分が群馬県)


その枠内の、西のほうに赤ピンがあります。

その先っぽが、「遺体発見現場」です。


遺体は、安中市松井田町坂本の霧積温泉(きりづみおんせん)を4~5km程度ふもとに下ったあたり、林道わきの古びた作業小屋で発見されました。


群馬県及びその周辺を、もう少し拡大すると、


霧積温泉殺人事件伊勢崎


こういった感じです。


被害女性の実家は、「伊勢崎市昭和町」にありました。

(”伊勢崎”の文字を、赤い四角で囲んでおきました。)


赤ピンの先が遺体発見現場ですが、

伊勢崎市昭和町から遺体発見現場までは、直線で約45kmとなります。


遺体発見現場あたりをもう少し拡大すると、


霧積温泉女性殺人事件3


例によって、赤ピンの先が遺体発見現場ですが、

そこから左上に5キロ弱登ったのところが、霧積温泉の一軒宿「金湯館(きんとうかん)」になります。


被害女性は事件前夜、この宿に一泊しました。


遺体発見現場は、軽井沢に近いです。(隣)

「軽井沢駅」と「遺体発見現場」を直線で結ぶと、その距離約6.9kmです。



---------- 1月16日追記分↓ ----------



被害女性のKさん(当時24)は、群馬県伊勢崎市昭和町の人で、

伊勢崎市立女子高校を卒業後、市内のガソリンスタンドに勤めていました。

(※ 伊勢崎市立女子高校は、1993年に男女共学化して「伊勢崎市立伊勢崎高校」となりましたが、2012年に同年度以降の募集停止、2014年に廃止となりました。)


1972年8月12日から、盆休みを利用して霧積温泉に一人旅---当初は母親や弟(当時23)と一緒に行く予定だったのが、事情で一人旅になってしまった---をしました。


8月12日の午前10時19分、両毛線「伊勢崎駅」を出発し、

途中、信越本線に乗り換えて「横川駅」に着いたのが正午前だったといいます。


「伊勢崎駅」から「横川駅」は距離にして約52km、

現在のJRでの所要時間は、およそ1時間10分~1時間20分といったところのようです。


Kさんが辿った路線(伊勢崎駅 → 横川駅)のイメージとしては、


霧積温泉殺人事件路線


こういった感じでしょうか。


画像向かって右端の青ピンの先が、「伊勢崎市昭和町」になります。

(Kさんの実家のあったところ)


Kさんが辿った路線をもう少し拡大してみると、


霧積温泉殺人事件路線1


画像向かって右、「伊勢崎駅」を出発して「高崎駅」へと向かい、次に、


霧積温泉殺人事件路線2


「高崎駅」で信越本線の急行「信州1号」に乗り換えて、さらに西進し、


霧積温泉殺人事件路線3


「横川駅」に到着、下車しました。(走行距離約52km)


この「横川駅」は現在、信越本線の終着駅になっていますが、かつては、この「横川駅」からさらに碓氷峠(うすいとうげ)を超えて「軽井沢駅」まで線路がつながっていたそうです。

以下、ウィキペディアより、


「(横川駅は)北陸新幹線の高崎 - 長野間が部分開業した1997年10月1日以降、信越本線の終着駅となっている

(中略)かつては碓氷峠(うすいとうげ)を越えて軽井沢駅へ複線電化の線路がつながっており、碓氷峠越えの拠点となった駅であった。

碓氷峠には66.7‰という国鉄・JRで最も急な勾配があり、列車が上り・下りするためには補機であるEF63を連結・解放する必要があった。

そのため、全ての列車が長時間停車した。その時間を利用して乗客が購入していたのが

「峠の釜めし」

で、製造販売している「おぎのや」は駅前にある。」(引用終わり)


横川駅で降りたKさんは、

そこからさらに13kmほど離れた霧積温泉の一軒宿、


「金湯館(きんとうかん)」


を目指すことになります。

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