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博多ラーメン発祥の店の流れを汲む豚骨ラーメン店《ラーメン定食を筆頭に半チャーハン付きの定食類も人気》

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の日常ラーメン
元祖赤のれん節ちゃんラーメン野間店の「ラーメン」

博多の豚骨ラーメン発祥店の一つとされるお店で、1946年(昭和21年)の創業で79年という博多ラーメンの歴史とともに歩んできた福岡を代表する老舗店《元祖赤のれん節ちゃんラーメン》。その源流の伝統と味を本家から受け継ぐ暖簾分け店として、2002年(平成14年)に、福岡県福岡市南区の野間に開業したのが《元祖赤のれん節ちゃんラーメン 野間店》。1961年(昭和36年)創業の老舗製麺所『原田製麺』が店舗を運営している。

昔懐かしい元祖赤のれんを思い起こさせる店

本家の《元祖赤のれん節ちゃんラーメン》は、ひと昔前まで九州・福岡を代表する繁華街で福岡市の中心地・天神エリアに店を構えていて「博多大丸」の国体道路を挟んだ斜向かい(福岡市中央区渡辺通5丁目)にあり、ラーメンを中心とした麺類はもちろん、大衆食堂のような各種定食類を豊富に揃え、天神付近で働く人々に寄り添った地元の老舗店として人気を誇っていた。

元祖赤のれん節ちゃんラーメンの「ニラレバー定食」
元祖赤のれん節ちゃんラーメンの「ニラレバー定食」

その店舗が2013年(平成25年)に天神に隣接する大名エリアに移転後は、近年のインバウンド需要も重なり、国内外からの旅行者が多く訪れる行列の絶えない福岡市内屈指の博多ラーメンの人気店といったイメージが強くなっている。もちろん現在も大衆食堂のような一品料理や定食類を豊富に揃えてはいるものの、今はラーメン類を中心としたセットメニューを注文するお客さんがほとんどといった印象。

そんな本家の状況とは異なり、福岡市南区の中でも交通量の多いエリアの「野間の四角」付近に店を構える《元祖赤のれん節ちゃんラーメン 野間店》は、昔の《元祖赤のれん》らしい大衆食堂のような面影を今も残しながら、一品料理や定食などの多彩なメニューで、地域の人々の「憩いの場」として変わらず営業を続けている。自身もここ最近は(本家は行列が凄くてなかなか足を運べないということもあり)《元祖赤のれん節ちゃんラーメン 野間店》に訪れる機会が増え、昔懐かしいあの頃の雰囲気を感じながら、豚骨ラーメンを啜ることが多くなっている。

半チャーハンと餃子が付くラーメン定食が人気

そんな《元祖赤のれん節ちゃんラーメン 野間店》に、この日訪れたのは開店直前。暖簾が掛かるのを見て2番手で店内に入り、カウンター席の一番奥に腰を下ろした。

表裏あるメニュー表は、表面は9種類ほどある定食メニューで、半チャーハンと餃子の付く「ラーメン定食」や、替玉が付く「替玉定食」を筆頭に、半チャーハン付きの「ちゃんぽん定食」や「皿うどん定食」といったメニューが人気。また町中華や大衆食堂的な「鶏の唐揚げ定食」や「ニラレバー定食」といったバラエティーに富んだメニューもあり、昔ながらの《元祖赤のれん》の雰囲気が味わえる。

裏面は一品料理も含めた単品メニューの構成。一番人気はもちろん「ラーメン」ながら、チャーシュー麺をはじめ、ワンタン・もやし・メンマなどのトッピング類も豊富。それに次ぐのは「ちゃんぽん」や「皿うどん」「担々麺」といった麺類で、お酒に合う、大衆的な一品料理も揃っている。

そんな中から今回注文したのは、半チャーハンと餃子が付く「ラーメン定食」を選択。こちらの店舗は製麺所が運営していることもあり《元祖赤のれん》らしい「平打麺」か「細麺」を選ぶことができる。しかし、ここではまず「平打麺」で、替玉をする時は「細麺」と決めているので麺の種類は特に指定せず注文終了。

待つことしばしでトレーに乗せられて配膳された「ラーメン定食」は、ラーメン・半チャーハン・餃子(3個)の黄金セットで《元祖赤のれん節ちゃんラーメン 野間店》の一番人気のセットメニュー。

元祖赤のれん節ちゃんラーメンの「ラーメン定食」
元祖赤のれん節ちゃんラーメンの「ラーメン定食」

醤油ダレの効いた昔ながらの博多ラーメン

豚骨ラーメンは、醤油のカエシがしっかりと効いた茶褐色の豚骨スープで本家とも遜色のない味わい。見た目も味わいも「ザ・トンコツ」といった感じではなく、どちらかといえば醤油豚骨ラーメンのようで、老若男女の誰もが食べやすい一杯。

合わせる麺は、スープによく絡む博多ラーメンの源流とされる《元祖赤のれん》らしい極細の平打ちストレート麺。硬めで注文しても柔らかな食感が楽しめるひと品。また博多らしいパツパツとした食感を楽しみたい方は、オリジナルの極細ストレート麺もあり、注文時や替玉時に選択できる。

ラーメンに合わせる「半チャーハン」は、しっとり仕上げられたフワッとやさしい食感の一品。味付けもあっさりとした感じで、ラーメンやちゃんぽん、皿うどんとのセットとして最高に楽しめる。

口休め的に楽しめる「餃子」を途中挟みながらいただくと、ラーメンやチャーハンも最後まで飽きることなく美味しくいただける存在になり、気がつけばあっという間に完食。ごちそうさまでした。

懐かしくもありながら、いまだに新鮮さも保ち続ける博多ラーメン店。大衆食堂の面影を残すとともに博多の豚骨ラーメンの源流とされる一杯を同時にいただけるお店です。本家とはまた違った地域に寄り添った雰囲気を感じながら《元祖赤のれん節ちゃんラーメン 野間店》をお楽しみください。おすすめです。

元祖赤のれん節ちゃんラーメン 野間店

住所  :福岡県福岡南区野間1丁目5-7[地図
営業時間:11時00分~15時00分

    :17時00分〜22時00分
定休日 :日曜日
駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり

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ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の日常ラーメン

福岡の片隅で日々食べている日常食としての「福岡ラーメン」を紹介しています。一日一麺、週間9麺、年間450麺ほどを食べています。福岡の地元の人々が日常的に食べているラーメンをできるだけ多くの方にお知らせしたいという想いはありながらも肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです《Horii Koji》。

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