イスラエル軍、ガザ市住民に避難指示 高層ビル爆撃
イスラエル軍は6日、パレスチナ自治区ガザの中心都市ガザ市の住民に対し南部ハンユニスへ避難するよう警告し、その後、市内の高層ビルを爆撃した。写真は破壊されたビル。ガザ市で撮影(2025年 ロイター/Dawoud Abu Alkas)
[テルアビブ 6日 ロイター] - イスラエル軍は6日、パレスチナ自治区ガザの中心都市ガザ市の住民に対し南部ハンユニスへ避難するよう警告し、その後、市内の高層ビルを爆撃した。
今回のガザ市中心部への攻撃により、戦闘から逃れて避難していた数十万人のパレスチナ人が再び避難を余儀なくされる恐れがある。
イスラエル軍のアドレー報道官はXで、住民に対しガザ市からハンユニスの沿岸地域に指定された「人道地区」へ避難するよう求め、そこで食料や医療、避難所を得られると明言した。
イスラエル軍はまた、ガザ市内の特定地域の民間人に対し「避難警告」を発令。その後、市内の高層ビルを爆撃した。軍はガザのイスラム組織ハマスが情報収集に利用しており、近くに爆発装置が仕掛けられていたと主張したが、証拠は示さなかった。死傷者が出たかどうかは現時点で明らかになっていない。
パレスチナ側はビルが避難所として使われていたと述べた。ハマスは声明で軍事目的での使用を否定し、「ビルは厳重に監視されており、立ち入りは民間人のみに許可されている」と反論した。
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ガザ保健当局は、イスラエル軍の攻撃により6日にガザ地区全体で少なくとも40人が死亡し、その少なくとも半分はガザ市内で死亡したと発表した。
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