中学生死亡 いじめや教員指導など詳しい調査へ 大阪市教委
ことし6月、大阪市内の中学3年の男子生徒が自殺したことについて大阪市教育委員会は、いじめの「重大事態」と判断して近く第三者委員会で詳しい調査に入ることが関係者への取材で分かりました。
遺族は、生徒が教員から胸ぐらをつかまれることもあったと訴えていて教員の指導についても調べるということです。
ことし6月、市内の中学校に通っていた中学3年生の男子生徒が自殺しました。
大阪市教育委員会の関係者や遺族によりますと、学校などの調査で▽男子生徒に対する同級生による暴力やからかう発言が複数回確認されたほか、▽保護者から「男子生徒が教員に胸ぐらをつかまれた」という訴えもあったということです。
市教育委員会は、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」と判断し近く、第三者委員会の専門部会を設置し いじめに該当するかや教員の指導が適切だったか、それに自殺との因果関係などについて詳しく調べることにしています。
遺族によりますと、遺書はありませんでしたが、男子生徒が亡くなった後、「早く生き地獄から解放されますように」と生徒の名前で書かれた短冊が見つかっていたことを学校から知らされたということです。
遺族はNHKの取材に対し「息子は特に教員の言動に悩み続けていた。同級生は3年生で卒業までに時間がない。息子を知る人たちから証言をしっかりと集め詳細な調査を進めてほしい」と話していました。
【子ども電話相談窓口】
学校のいじめなどに悩む子どもたち向けに、24時間対応で応じる電話相談窓口があります。
文部科学省が設ける「子どもSOSダイヤル」で、電話番号は0120−0−78310です。
全国共通の電話番号で、通話料は無料です。