「もう限界」名物100キロマラソン次回大会で終了へ ボランティア確保難しく、事業費増 ウルトラマラソンのニーズも変化か
上越市で隔年で行われている「えちご・くびき野100キロマラソン」が、2026年秋に開催する第16回大会を最後に終了することになった。人口減少や高齢化で運営ボランティアの確保が難しくなり、事業費の増加も見込まれることから、市などでつくる実行委員会が継続を断念し、30年の歴史に幕を下ろす。 前回大会のコース図はこちら 100キロマラソンは1996年、合併前の上越地域14市町村の一体感醸成と地域振興を目的に、上越地域広域行政組合の事業として始まった。コース上では各地域の特産品や食事を提供するおもてなしが好評で、「全国ランニング大会100撰」にも選ばれた。 2018年の 12回大会は台風で中止となったが、100キロと60キロの部に過去最多の計2761人の参加申し込みがあり、ボランティアの登録も約3700人に上った。 ただ、市内のほぼ全域がコースとなるため、ボランティアの確保は回を重ねるたびに難しくなった。新型コロナウイルス禍を経て出場者も減少。合併から20年たち当初の意義が薄れたほか、ウルトラマラソンのニーズ減少や物価高による事業費の増加もあり、曲がり角を迎えていた。 実行委の事務局は8月、コース上の13地区での聞き取りなどを踏まえ、(1)次回大会での終了(2)大会規模を縮小するなどして継続-の2案を示した。 委員からは全市一体で行うイベントがなくなることを惜しむ声が出た一方で、「規模を縮小すれば、これまで通りのおもてなしができなくなり評判が悪くなる」「もう限界」と、次回大会で締めくくる案を支持する意見が相次いだ。 出席委員36人で2案に投票が行われ、22人が賛成した次回大会での終了が決まった。実行委員長の木浦正幸さん(72)は「一生懸命取り組んできた委員にとって苦渋の選択だった。有終の美を飾ることで、100キロマラソンの歴史を受け止めてもらえると思う」と話した。