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【詳報】石破首相が退陣表明、総裁選出馬は否定「解党的な出直しを」

【ノーカット動画】石破茂首相の会見を配信
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 石破茂首相(自民党総裁)は7日、首相官邸で緊急記者会見を開き、退陣を正式に表明した。党内で強まり続けた退陣要求に耐えることができず、続投を断念した。

 石破茂首相(自民党総裁)は午後6時からの緊急記者会見の冒頭、「総裁の職を辞することとした」と述べ、退陣を表明した。

 石破茂首相(自民党総裁)は冒頭発言で、「かねてより私は地位に恋々とするものではない、やるべきことをなした後に、しかるべきタイミングで決断すると申し上げてきた。選挙結果に対する責任は総裁たる私にあるとも申し上げてきた」と続けた。そのうえで「米国関税措置に関する交渉に一つの区切りがついた今こそが、そのしかるべきタイミングであると考え、後進に道を譲る決断をした。新しい総裁が選ばれるまでの間、国民の皆様方に対して、果たすべき責任を着実に果たし、新しい総裁・総理に、その先を託したいと思っております」と語った。

 自民党総裁選については「任期中に総裁が欠けた場合の臨時総裁選の手続きを実施するよう、森山(裕)幹事長に伝えた。臨時総裁選の要求手続きを行う必要はございません。新総裁を選ぶ手続きを開始してほしいと考えている」と述べた。

地方創生「残念ながら道半ば」

 石破茂首相(自民党総裁)は会見で、続けて「昨年9月に自由民主党総裁に選んでいただいた。多くの方々のご期待に応えることができたかと自問するとき、本当に忸怩(じくじ)たる思いがございます」と述べた。

 政策の目玉とした地方創生については「地方の育ちであり、初代の地方創生大臣を務め、地方の疲弊を実感している私にとって、最も成し遂げたい事業の一つだった」とした。その上で、「本当にともに笑い、泣き、汗する、そういうような国と地方の関係を築きたいと思っていた。残念ながら道半ばであると言わざるを得ない」と述べた。

米関税交渉「責任を全うすべきだったが、心残りだ」

 石破茂首相は続けて、米国との関税交渉について語った。今後も合意事項が実施されるようにすることや新たな懸念への対応が必要だとした上で、「私どもの政権とトランプ政権との信頼関係の下で成り立った合意であり、責任を全うすべきだったが、このような形になったことは実に心残りだ」と述べた。次の政権に対して「日米両国政府の信頼関係を引き継いでいただき、合意の実施を確実にしていただきたい」と呼びかけた。

衆院解散「いろんな考えがあったことは否定しない」

 石破茂首相(自民党総裁)の会見は冒頭発言の後、記者との質疑に移った。首相は次の自民党総裁選への対応を質問され、「きたる総裁選挙には出馬はいたしません」と明言した。衆院解散については「国民の考えと党の考えに乖離(かいり)があることをどう考えるか。そのことを常に考えなければならないと考えてきた。いろんな考えがあったことは否定しない」と述べ、視野に入れていたことを示唆した。

「解党的な出直しを成し遂げなければ」

 石破茂首相は続けて、自民党への不信の原因となった政治改革の問題について、「国民の政治に対する不信を払拭(ふっしょく)することはいまだにできていない。このことは最大の心残りだ」と述べた。

 さらに、「自民党が信頼を失えば、日本の政治が安易なポピュリズムに堕すことになるかもしれない。その危惧を私は強めている」と述べた。

 事実上のリコールとなる総裁選の前倒し要求の手続きを8日に控えていた。その前の段階での退陣表明について、「臨時総裁選要求に進んでは、党内に決定的な分断を見かねないと考えた。それは本意ではない」と理由を述べ、「自民党の皆様にはその思いを共有していただき、難局を乗り越えて頂きたい」と求めた。

 冒頭発言の最後に、「古い自民党のままだと国民に見られるようであっては、党の明日はない。真の意味での解党的な出直しを成し遂げなければならない」とし、国民に対して「このような形になったことを大変申し訳なく思う」と述べ、頭を下げた。

「政治空白があったとは考えてはいない」

 今夏の参院選から50日が経過して辞任を表明したタイミングについて、政治空白を生んだのではないかと会見で問われた石破茂首相は、「政治空白があったとは考えてはいない」と述べた。

 石破氏は日米関税交渉について、「道筋をつけるのに政権として本当に力を注いできた。ここにおいて政治空白があったとは考えていない」と語った。また、賃上げについて、「確実に実行することが政権としてどうしてもやりとげたかったことだ」とし、一定の成果を得られたことを述べた。

 その上で、「批判は為政者として受けなければならない。この間、政治空白は絶対にあってはならないという思いで、不眠不休、土日返上で、全力でみなさんとともに努力をしてきた自負はある」とした。

 石破茂首相(自民党総裁)は、小泉進次郎農林水産相と菅義偉元首相(自民党副総裁)との6日夜の首相公邸での面会が、退陣の決断に「影響があったのか」と問われた。首相は「政治家同士の話をぺらぺらしゃべるようなことは断じてしない」と前置きした上で、「『党の亀裂は避けるべきである』『党の分断などということがあってはならない』ということは、歴代総理・総裁経験者の皆さま方とお話をした時から、非常に強く(菅)副総裁がおっしゃっていた」と明かした。小泉氏については「積極的に発言したわけではないが、示唆があった」と述べた。

 石破茂首相は続けて、「多くの方々に配慮し、融和に務めながら、誠心誠意務めてきたことが結果として『(石破氏)らしさ』を失うことになった」と述べ、少数与党の政権運営の苦しさを吐露した。そのうえで「どうしたら良かったのかな、という思いはある。しかし、いろんな制約の中で、やるべきことはこれ以上は出来なかった、というほどに出来たと思う。誇るつもりも自画自賛をするつもりもないが、多くの方々のお力を借りて1年間やることができた」と振り返った。

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