佐賀駐屯地で開設記念式典 防衛相 オスプレイ配備の意義強調
陸上自衛隊の輸送機、オスプレイの配備に伴い、ことし7月に開設された佐賀県の駐屯地で記念式典が開かれ、中谷防衛大臣は、「水陸機動団との一体的な運用で、南西地域の守りをより堅固にできる」などと述べ佐賀県への配備の意義を改めて強調しました。
防衛省は7月、佐賀空港の西側に佐賀駐屯地を開設し、オスプレイ17機の配備を8月に完了しました。
7日の式典には中谷防衛大臣や駐屯地の隊員のほか、佐賀県の山口知事や漁業者ら地元の関係者などおよそ400人が参加しました。
この中で中谷大臣は、「南西地域の防衛体制の強化は喫緊の課題だ。駐屯地開設とオスプレイの配備完了は、我が国の防衛にとって極めて重要で、水陸機動団と一体的に運用することで南西地域の守りをより堅固にできる」などと述べ、佐賀県への配備の意義を改めて強調しました。
このあと、中谷大臣を乗せたオスプレイは有明海上空をおよそ10分間飛行しました。
オスプレイは8月20日から九州各地の自衛隊施設への飛行訓練を本格化させていて、今後は、長崎県佐世保市の相浦駐屯地に拠点があり、離島防衛を担う水陸機動団との一体的な運用が進められていくことになります。
【佐賀県 山口知事「自衛隊と地域が敬意を持って共生を」】
式典で佐賀県の山口知事は、「佐賀空港の自衛隊による使用は、県民の安全安心に関わる重要な課題のため、10年以上かけて知事として一つ一つ丁寧に対応してきた。関係者と積み重ねてきたことの全てがきょうにつながっている」と述べ、オスプレイの配備をめぐる国や地元の漁協などとの経緯を振り返りました。
そのうえで、「訓練が開始されているが、国は安全性を追求し、説明責任を果たしていく真摯(しんし)な姿勢が大切だ。10年間、積み上げてきたものをさらに強固にするため、初心を忘れず、丁寧に対応していただくことで、地域に愛され、頼られる存在として、住民の信頼を得られていくことを願う。自衛隊と地域が互いに敬意を持って共生していくモデルケースとなるよう、私も取り組んでいく」と述べました。
【佐賀市 坂井市長「安全性の確保と地域社会との調和が重要」】
式典で佐賀市の坂井市長は、「佐賀市では、安全安心なまちをつくる視点と国防の視点から、多角的に、慎重に検討を重ねて受け入れを判断した。今後、駐屯地が地域との信頼関係を築き、共存共栄していくためには、安全性の確保と地域社会との調和が重要と考えている」と述べました。
そのうえで、駐屯地の開設以降、自衛隊員が地域の清掃活動に参加していることに触れ、「地域に溶け込み、佐賀の一員になろうとする強い思いを感じる。こうした姿が見えることで、まさに地域社会との調和が図られていく。また隊員の皆様が地域に居住することは、災害時の対応などで安心安全な生活基盤につながりうるものだ。佐賀を好きになってもらい、ともに佐賀を支える存在になってほしい」と述べました。