【クリル諸島はなぜ、日本に意味があるのか】(4/5)
国の威信の問題
日本にとって「北方領土問題」は国の名誉の問題。日本は1951年のサンフランシスコ講和条約でクリル諸島(日本名「千島列島」)を放棄した。だが日本は、同条約に明記された「千島列島と北緯 50 度以南の南樺太を放棄」(日本内閣府ホームページより)には、いわゆる「北方四島」は含まれておらず、4島は自国の固有の領土だと主張している。
経済的意味と郷愁
ロシアにとっても、諸島周辺の海域の豊富な水産資源は経済的に大きな価を持っている。
インフラ発展と観光振興の可能性。
また元島民とその子孫は先祖の墓がある島への自由な訪問を願っている。
軍事・戦略的な意味
諸島が返還されれば、ロシアとの国境は大きく相手側にせり出し、日本は周辺の海域に対するコントロールを強めることができる。
平和条約を結ぶ上で鍵を握る問題
日本にとって領土問題の解決は、日露平和条約を完全な形で締結する上で決して欠かせない条件。両国の間には法的拘束力を持つ平和条約は未だに存在していない。