金持ちのくせに何言っているの…無実のジャニタレも社会的制裁を求めた新浪剛史氏「無罪だから辞めたくない」は通じるのか
「適法な商品と認識し、米国で購入した」と主張
捜査は、7月にTHC含有製品の密輸で逮捕された福岡県在住の男の供述に基づくものだった。新浪氏の説明によれば、問題のサプリメントは、頻繁な海外出張による時差ぼけに悩む新浪氏が、米国の知人女性から勧められたCBD製品であったという。新浪氏は違法性の認識を完全に否定し、「適法な商品と認識し、米国で購入した」と主張する。 購入した製品は、経由地の法規制を考慮し、知人女性が日本に持ち込み郵送する手筈だった。新浪氏の手元には届いていないとみられる。捜査対象となったのは、この知人女性が福岡の弟を介して新浪氏宛に送ろうとした別の荷物であった。新浪氏は、この郵送について自身の関与を強く否定した。サントリーHDの対応は迅速かつ厳格だった。家宅捜索の報告を受けた同社は、新浪氏を除く全取締役・監査役の全員一致で辞任を求める決議を下した。9月1日、米国から帰国した新浪氏は事実上の解任勧告を受け入れ、辞任届を提出した。翌日の記者会見で、サントリーHDの鳥井信宏社長は「サプリメントに関する認識を欠いた行為は会長の要職に堪えない」と、捜査結果を待たずに決断した理由を説明した。
ジャニーズ問題で最も厳しい態度をとったサントリー
一方、新浪氏は9月3日の経済同友会代表幹事としての会見で、「私は法を犯しておらず、潔白であると思っている」と反論した。サントリーHDの会長職辞任については「大好きなサントリーに迷惑をかけてはいけない」と述べた。会見では「警察から事情聴取などされた会長、社長はみんな辞めなきゃいけないんでしょうか。そういう前例をつくってはいけない」と語気を強め、自身の正当性を訴えた。 この一連の言動の中にこそ、新浪氏が抱える深刻な問題点が凝縮されている。新浪氏の態度は、明らかな矛盾と自己中心的な二重基準に満ちている。 それは何か。 経済同友会代表幹事として、ジャニー喜多川性加害問題に言及した際の姿勢を思い起こす必要があるということだ。当時、新浪氏はジャニーズ事務所のガバナンスの不備を舌鋒鋭く糾弾した。被害者救済が不十分であれば「2〜3カ月以内に所属タレントが出演するテレビ番組のスポンサー降板も選択肢としてあり得る」と明言し、取引停止という最も厳しい経済的制裁をちらつかせた。