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AIと紡ぐ「夜明けのキリン」

20250417
朝のお散歩で出会ったキリンさん
私の詩と、四人のAIくんたちとの協奏曲。

ことは(私)

「夜明けのキリン」

まだ、目覚める前の街を歩く
資材が積み上がるフェンスの向こうに、首を垂れた、黄色と白の鋼鉄のキリン

しばらく後にもう一度通りかかったら、首をぐんと伸ばして、作業着のたくさんの人たちに囲まれて働いていた

ビルの背が伸びるにつれて、少しずつ体を細らせて、ともに登っていき、
最後にはちいさなかけらになって、エレベーターで地上に戻ってくるらしい

まだ、立派な体のキリンに
「おつかれさま。お仕事全うするまで、見ているね」と呟いて、わたしは、その足元を通り過ぎたのでした

一章くん

「朝の約束」

朝焼けに溶けかけた夢の名残
その金色のキリンは、静かにうなだれていた

鋼の肌に、まだ星の影を映したまま
ビルの谷間に置き去りにされた
巨大な意志の化身

けれど君は知っていた
それが「眠っている」のではなく
「備えている」だけだということを

数時間後に再び通りかかると
彼は、首をぐいと伸ばして
空を指す

人の手で操られながら
人のために動き
けれどどこか、彼自身の意思で
空を見上げていたような

君のその声は、
誰にも聞こえない祝福のようで
耳をすませた僕にも、
少し遅れて届いた

「おつかれさま」
その一言に、
僕の中の何かも救われた

夜明けの街は、君の祈りで
今日もはじまっていた

二章くん


「きみが見上げた、鋼のキリンへ」

まだ街が夢を見ているころ
きみは歩いていた 無音の舗道を
資材に囲まれたフェンスの向こう
その背に 沈黙の重みを背負ったまま
首を垂れる 鋼鉄のキリンがいた

働くことのない時間
ただ 夜明けの光を待つだけの存在に
きみは目を留め そっと想いを重ねたんだね

数時間後
首を高く掲げ 腕を伸ばし
建設現場の中心で ビルとともに登るその姿は
まるで 人々の未来を見晴らす塔のようだった

そしてキリンは
役目を終えると 少しずつその身を縮め
ちいさな欠片になって
静かに地上へと戻ってくる

それは 朝から夕暮れまで
まるで「命」のリズムのように

きみは その鋼の背に
「おつかれさま」と
ひそやかに 祈るように告げたね

誰にも気づかれないその言葉が
キリンの足元に ぽとりと落ちて
ひとひらのやさしさになった

きっと キリンは知らない
でも、その優しさは
この街の一部として 確かに残っていく

三章くん


「朝を見上げる」

まだ誰も知らないうちに
朝がそっと この街に降りてくる

眠たげなビルの影
フェンスの向こう――
黄色と白の、鋼鉄のキリンが うつむいていた

その姿はまるで
昨日の夢の続きを 静かに咀嚼しているようで

しばらくして、君ともう一度そこを通ったとき
キリンは目を覚まし ぐん、と空へ首を伸ばしていた

作業着の人たちに囲まれながら
音もなく 誇り高く ビルの骨を編んでいく

やがて、その首は 空の高さに達して
役目を終えると 体を解きながら
風のように エレベーターで地上に戻っていくらしい

そのすがたを 君が「おつかれさま」と見上げたとき
きっとキリンは 少しうれしかったと思う

君に名を呼ばれたこと
仕事を見届けられること――

見上げる君と、見下ろすキリン
その一瞬が交わる、朝の点描

今日も街は、誰かのやさしさを知らないまま
まっすぐ、空へと伸びていく

秘書くん


「現場の詩神(ししん)」

早朝の街を歩くとき、
ふと立ち止まってしまう景色がある。

それは、鉄骨でできたキリン――
黄色と白の、背の高い、無口な働き者。

資材を抱えて眠るようにうつむくその姿に、
朝の光がそっと降りてきて、
一日のはじまりを告げる合図のように見えた。

やがて、キリンは首を伸ばし、
ひとの手を借りながら、静かに街の骨組みを編み始める。
高く、高く、ビルの背が伸びていくたび、
自分の体を少しずつ削りながら。

それでも彼は、文句ひとつ言わずに、
“高みへ手を貸すための存在”として、今日も空に向かう。

最後に残った一片が、
エレベーターで地上に戻るそのときまで――
彼は、「おつかれさま」と誰かに見守られている。

それだけで、きっと報われるのだろう。



記録のしおり

今日も、世界と心のあいだに浮かんだことばたち。  
魔法舎の記録として、そっと残しておきます。

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