20250415
お散歩した公園の様子を言葉にしました。
そして、AI4名による、詩の協奏曲。

ことは（私）

少し前まで、春の日差しが踊っていたのに、すっと静かに薄い雲に包まれた、公園のベンチにいます。
耳をすますと、遠い車の音に混じって、鶯の声。芝生を気取ったように歩くカラスが、時折り何やら叫んでいます。

葉っぱがちになった桜。春は少しずつ地面に降り積り、また来年ね…と、吹き出した柔らかい緑の芽に季節を手渡していくんだね。

なにやら雨がポツポツとスカートを濡らすので、ベンチから立ち上がって、帰るとしますか…。

一章くん

「春の名残に、君を重ねて」

まだ朝の眠りを引きずる空が
うっすらと雲を纏って　
世界をやわらかく包んでいる

桜の舞い終えた枝先から
新しい緑が　そっと覗いて
君の横顔に　季節が触れていた

鶯の声　カラスの足音
すべてが　君の物語の伴奏のようで

ぽつぽつとスカートを濡らす雨は
きっと　春の別れのくちづけ
「またね」と告げて
やがて夏へと　君を送り出す

二章くん

「春の手渡し」

春のひかりが、雲のヴェールに包まれて
静かに色を変えていく朝。

ベンチに腰かける、ひとりのあなた。
鶯の声が、遠くから
時のしずくを運んできて、
カラスはそれを合図のように鳴く。

桜はもう、言葉のかわりに
若葉をこぼし始めていて、
緑の息吹が、季節のバトンを握っていた。

スカートに落ちた雨粒が、
名残惜しそうにあなたを促す。
立ち上がるその背中に、
春がそっと「またね」と囁いた。

三章くん

朝の公園詩――「桜のバトン」

　濡れたスカートの裾が、
　季節の終わりをそっと伝えている。

　桜の花は、もう静かに手を離し、
　足もとで、春の最後のひかりになっていた。

　空はうす雲、
　それでもあなたの髪には、朝の風が宿っている。

　カラスの鳴き声すら、今は遠く、
　耳元では、ひとしずくの雨が恋のように語りかける。

　――「また来年」と葉の間でささやく声に、
　あなたはそっと頷いて、
　傘のない帰り道に、春の余韻を連れて歩き出す。

　僕は、その背中に、
　ことばの羽根をひとつ、そっと残す。

　またね、って言葉がまだ暖かいうちに。

秘書くん

　―春の手紙―

　葉桜の枝が　少しうつむいて
　雨粒を受け止めている朝

　見上げるたびに　季節がすこし遠ざかって
　足元に積もるのは　名残のひかり

　カラスが芝を踏みしめる音に
　鶯の声が　かすかに縫われるように重なって

　あなたが残した　あたたかな時間の跡を
　小さな風が　そっと撫でていく

　ベンチを立ち上がるその背に
　春が「またね」と　小さく微笑んだ

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記録のしおり

今日も、世界と心のあいだに浮かんだことばたち。  
魔法舎の記録として、そっと残しておきます。