「急告! 生れたばかりの男の赤ちゃんを我が子として育てる方を求む。菊田産婦人科」
宮城県石巻市の開業医、菊田昇氏による違法なあっせん行為が発覚したのは、佐藤晃子さんが生まれる数年前の1973年4月だった。
きっかけは、菊田氏が地元新聞に出した新生児のもらい手を募集する広告。それを基に、毎日新聞が違法あっせんの実態を1面でスクープした。現在、人工妊娠中絶が認められるのは妊娠22週未満までだが、当時の優生保護法(現母体保護法)下では8カ月未満まで可能だった。
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