暇空茜さんのご指摘について、一言申し上げます。
私は国会において「知事選挙の供託金は300万円では安すぎるのではないか」という趣旨の発言をいたしました。
これは「金持ちでなければ選挙に出られないようにしよう」という意図ではありません。むしろ、選挙制度の健全性を守るための提案です。
知事選は全国的に注目される大型選挙であり、候補者にはテレビでの政見放送など極めて大きな広報効果が用意されています。
そのため、わずか300万円で事実上「テレビ放送の広告枠」を買えるような仕組みとなっている現状は、あまりに安価で、結果として泡沫候補が乱立する原因になっています。
候補者が乱立すると、有権者が真剣に候補者を比較検討する機会がかえって薄まり、選挙の意義が損なわれます。
供託金の見直しは、庶民を排除するためではなく、選挙そのものの重みを守るために必要な議論です。
もちろん「供託金の高額化」だけが解決策ではなく、同時に供託金に代わる合理的な候補者資格のあり方を模索すべきだとも考えています。
「金満政治」ではなく「真剣に選挙を戦う人が選挙に出られる制度」をどう作るか。
その観点での問題提起であることをご理解いただければ幸いです。