https://x.com/GrwaNnKqMn5nG68/status/1963693935559360729
上記の様な「やさしい日本語」を「日本人低脳化の作戦」の一環であると言っているに等しい投稿が拡散していた。「やさしい日本語」については時折各言語で発信すれば良いなどのバッシングの様なものもあったのだが*1、それを飛び越えての「日本人低能化作戦」の一環として扱うのはかなり特異な表現と言える。ただおそらくこの「やさしい日本語」と「日本人低能化作戦」を繋げた発想のきっかけは大椿ゆうこによる次の投稿への反応だろう。
https://x.com/ohtsubakiyuko/status/1963518450888053164
※引用されている「護虎会」は移民反対デモをやる団体の一つ
大椿ゆうこは社民党副党首でありそれを「極左」、そしてやさしい日本語表現の平易さを「日本人低能化作戦」という陰謀論で語ったのだろう。ところで湯浅忠雄は例文のスクショを貼っているが、このスクショは意図的にやさしい日本語の意図を削っている。
https://tabunka.tokyo-tsunagari.or.jp/yasanichi/about.html
「やさしい日本語」の歴史的な経緯と意図を説明した簡単な説明文であるが、基本的には外国人を対象にした言語表現であることがわかる*2。しかし湯浅は主義としての外国人バッシングよりも「日本人低能化作戦」というより大きな陰謀論の方を選択したと言える。とはいえこの場では陰謀論を語っていたものの結局のところ湯浅の本音は外国人排斥主張の一環としての「やさしい日本語」であり、その使用そのものを認めないというスタンスと言え、奈良県庁に対して問い合わせをしている。
https://x.com/GrwaNnKqMn5nG68/status/1963765612469219483
https://x.com/GrwaNnKqMn5nG68/status/1963770457171386441
https://x.com/VPIbflbSdnuQKaw/status/1963805575851991403
最後に示したように既に同調者が現れている様に今後参政党などの排斥主張の槍玉の一つとして「やさしい日本語」が挙げられる可能性があるのでここに記録しておく。
*1:以前、「過去に共通言語としての「やさしい日本語」」というのを書いたが、きっかけの一つはそういったバッシングだ。
*2:とはいえこういった平易な日本語は幼児などを含めた日本人も対象だといえる。