ラオスで広がる日本人“児童買春ツアー”の闇 授業の合間に呼び出され…性的搾取される少女たち
連れて行かれた待機部屋には青白い照明が灯り、10人〜15人の女性が座っていた。ドレスやカジュアルな服を着ているが、あどけなさが残る顔立ちも多い。スマホを片手に退屈そうな表情をしている人もいる。客引きの人物は得意げに言った。 「年齢は13歳、14歳からだよ」 違法であることを意に介する様子はまったくなかった。 こうした少女たちはどこから来ているのか。 国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」によると、ラオスでは5〜17歳の子どもの約3割が労働に従事している。「子どもたちが性産業に搾取され、児童売春や人身売買が常習的に行われている」という。中でも貧困層の多い農村部の子どもたちがブローカーに利用され、売春施設へ送り込まれているというのだ。 ■ホテルにいた日本人男性を直撃「やめてください!」 取材した売春施設の客引きに客層を尋ねてみると、「中国人や韓国人、欧米からの客も多いが、日本人が特に多い」と答えた。どうやらこの施設は日本人買春者が集まる有名スポットのようだ。 「先日も6人〜7人ぐらいの日本人客が来ていた。日本人客は人気のない女の子でも選んでくれるからありがたいよ」 しかし、警備の男性らが我々を警戒している様子だったので、身の危険を避けてその場を離れることにした。 その後、ホテルのロビーで中年の日本人男性を見かけた。記者が直撃するとこう答えた。 記者:「日本人ですか?」 日本人男性:「ええ、そうですけど」 記者:「ここで何をしているんですか?」 日本人男性:「いや別に宿泊してる」 記者:「日本のテレビ局の記者だがここで女の子を買春とかしていない?」 日本人男性:「あー。ちょっとやめてくれる?そういうの。やめてください!」 男性は買春行為を否定した。 ■「ロリの聖地」SNS影響で日本人増加か…対策強化も ラオスでは近年、児童買春に手を染める日本人が増加していると指摘されている。 東南アジアの周辺国で取り締まりが厳しくなっている影響もあるとみられるが、主な要因はSNSだ。