P突堤3

「でにをは」別口入力・三属性の変換による日本語入力 - ペンタクラスタキーボードのコンセプト解説

プリプロダクション・ラッダイト - グローバリズムに批判的でない姿勢の企業にはイノベーションさせてやらない

ラッダイトとは、19世紀初頭のイギリスで起こった機械打ち壊し運動、またはその運動に参加した人々を指す言葉です。
産業革命によって導入された機械によって職を奪われることを恐れた手工業者たちが、機械を破壊する運動を起こしました。
ラッダイト運動の象徴的リーダー、ネッド・ラッドは、ラッダイト運動の名の由来となった伝説的な人物ですが、実在した明確な証拠はありません。
運動は産業革命下の技術革新による熟練労働者の失業・賃金低下・社会不安への抗議から生じました。

グローバリズムの文脈でいえば、1980年代に起きた日米貿易摩擦で安くて性能のいい日本車が台頭してきたこと・多額の貿易赤字が顕在化したことがアメリカ国民の反感を呼び、いわゆる「ジャパンバッシング」の風が全米各地で吹き荒れ、日本車がハンマーで叩き壊される姿も報道されました。
この風景も、角度を絞ってみてみれば
貿易摩擦的ラッダイト」
と呼ぶこともできそうです。

はるか200年後を経過した現代の社会にも、AI技術の普及により職を奪われるのではないか?、自動運転は顧客を危険にさらしトラブル対策の責任の所在が明確でない、あとは過剰な監視社会が進んでビッグデータで行動が把握され、金融信用スコアや政治信条などの情報が一方的にシステム側に一元管理されてしまう実質的な実態なども危惧されています。
今は術語としてAIに職を奪われるトピックを念頭に「ネオ・ラッダイト」と呼ぶ潮流ができていますが
やはりこれは自動運転やデータ監視ダイナミックセリングや監視社会などのIT技術全般に対する危機感や警鐘などを広く民衆が共有するために、
分野を限定せず全般的/包括的に問題意識を提起することが必要だと思います。問題を矮小化させてはいけません。






そんな「ネオ・ラッダイト」の潮流に一石を投ずるべく、ペンタクラスタキーボードの考案者として新たな問題提起を起こしていきたいと思います。
それが

プリプロダクション・ラッダイト」:グローバリズムに批判的でない姿勢の企業にはイノベーションさせてやらない

です。

ペンタクラスタキーボードは独立したキーで「てにをは」などの助詞を別入力します。(助詞の一つ一つに通常のかな文字とは違う文字コードをあてる)
変換キーもイ・ロ・ハの三種類・三属性があり
(変換イ)名詞属性:兵器
(変換ロ)用言/様態属性:平気
(変換ハ)接辞/spec語属性:併記
となっており従来では困難だった同音異義語の分解能が飛躍的に増大します。

このコンセプトは日本語入力における未踏にして最大のイノベーションを起こします。
コンピューターによる日本語文章入力は現代の日常でもっとも接触時間の多いアクションであり、リーチの広さも老若男女その他ありとあらゆる属性を越えて万人がやりとりする桁外れの広範性をもつものです。
われわれの日常欠かせないいとなみとして、
エネルギー資源/燃料
食料/医薬品
医療・介護
にはそれぞれ近年においても着実に進歩していたりリソースが割かれているものですが、
日本語入力は無料配布戦略やプリインストール環境などもあって進化が30年前で止まったままで根源からのパラダイムシフトというのが全く感じられません。
これだけ日常に根差した重要度の高い懸案であるのに、同音異義語の誤変換ひとつとっても何も向上しておりません。実に嘆かわしい事です。

そこに殴り込みをかけるのがペンタクラスタキーボードです。
私はXもやってませんし発信力がそんなにないのでこのようなコンセプトの日本語入力の提案があるということも、たとえ業界や研究機関の人あるいは日本語入力環境ウォッチャーのアンテナの高い人であっても
まだぜんぜん知られていませんしキーボード界隈のはてなブックマークもいまだされておりません。
(よかったら基本コンセプトのカテゴリを見に来てください)

しかしそれでも全然めげません。
位相は用意した。あとは強度だけだ。待てば必ず時はくる。
全然あせっていません。
だってそうでしょう?
日本語入力のぎなた読みの誤変換、あれをどうにかならないのかってのも、そんなのAIで前後の文脈を解析してごにょごにょ…って眠たいことを言うやつがいるけどそんなの逆立ちしても無理だってば。
そんな奴、なんか芋みたいじゃないか。
どう考えても物理的に区切り目を認識させる、マーキングするしか解決方法はないのですよ。
日本語は分かち書きのできない言語という逃れられない宿痾をもっているのです。
なので全然あせる必要はなくこの問題は鼻くそをほじって待っていればいずれ誰かが
「助詞の区切り目が必要なんじゃないか」
って言いだすことは目に見えているのでアイデアのアドバンテージは私にあります。未来が私を決めるのではなく、私が未来を決めます。

よく、オープンソース万歳!フリーカルチャーで無料配布した作者えらい!とか伽藍とバザール集合知すばらしいね!
っていう人もいるけれど
ペンタクラスタキーボードはソフトウェアじゃないし物理デバイスですし、無料でアイデアを開放するなんてバカみたいなことはしません。
そして集合知礼賛とはいいますがもう一度ペンタクラスタキーボードの配置図を見てください。
こんな造形が集合知から生まれてきますか?
個人が練り上げたコンセプトというのは「インテグラル型」であって設計自由度が高くて思考と制作が直結した創作ができるのであって、これは工業製品ではなくて「アート」の一種だと思っています。

ここで再び
プリプロダクション・ラッダイト」:グローバリズムに批判的でない姿勢の企業にはイノベーションさせてやらない
です。

私はこのアイデアを決して安売りはしません。
今は空前のアイデア買い叩き時代になっていると思いませんか?
原作漫画制作者もドラマ化映画化で勝手にプロデューサーに好き放題されてありえない設定を強要されたりしてませんか?
音楽プロデューサーがコンペと称して一般公募から曲の着想を盗んでそれをリ・クリエートだと平然と言ってのけてアイデアを盗用してたりはしませんか?
種粒的なコンテンツが増えて製作者はただプラットフォーマーの弾数を埋めるためだけに駒としか見ていないのではないですか?
コンテンツは複製が可能で拡散力がある。
コンテンツは同じものを複数買いしたりリピート買いやシェア買いしたりするのはあまり聞かない
コンテンツは新しいものが次々と生まれて旬を過ぎたものは一部の名作を除いて売れにくくなる。
世界が今、その"タマ"を欲しがっていますが、私のアイデアは決して単発の弾におさまっているものではないのです。

私の制作物はフォーマットに則ったライブラリ的な定型作業をしているのではなく、フォーマットさえ定まらない荒れ地を開拓して作った血と汗の結晶です。
私はルールを作る側で、職人ではなく芸術家です。

なので崇高な私の創作をプロデュースしてくれるテック企業の方々には強気な姿勢で臨みます。
それが
グローバリズムに批判的でない姿勢の企業にはイノベーションさせてやらない」
です。
私はあえて思想的なところで条件を付けます。
従来のラッタイドでは最終製品のものに業を煮やして制裁を加えたものでありますが、
AIプロテストについてはデータ収集・学習プロセスそのものを阻止しようという、より上流工程のものにフォーカスが移ってきています。
そうなると究極的にはわれわれ作り手自身が産業脅威に対抗して意図的にサボタージュする、陣営を選別するという選択肢が出てきます。
最終製品ではなくマーケティング・開発の段階で種を摘み取る、企業のガバナンスに対して注文を付けて、旗幟を明確にしないと製品化させないぞ、と脅すのです。
それが「プリプロダクション・ラッダイト」です。
このような立ち回りもカタチこそ違えどオリジン元祖のラッダイト運動の精神に100%合致します。声を上げるなら、今でしょう。

私のアイデアはじつに特異で誰ともカブらないコモディティ的でないアイデアなのでもう発表してから9年が経ちますが、検索のどこを探しても
模倣者/追随者/補強者/カウンターアイデア/換骨奪胎
のどれも誰一人として出てきていません(2025年7月現在)
ここまで固有性の高いものを安易にパクらせたりはしません。
キーボード配列・操作機構・やぼ屋展開で地域経済との連携 等々
まずは影響を受けたのなら必ずP突堤3のブログのトップページでもいいですし該当記事・カテゴリを出典としてリンクしてください。

そして企業でこのコンセプトを安易に流用しタダ乗りのプロダクトを出そうという会社があったら、国内外問わず厳重に抗議します。
制作者である私の信条的背景を無視して営利に走った強欲企業には、グローバリストの手先と認定し追及の手を緩めません。
私が取引してもよいと認める企業は
グローバリズムに批判的・抑制的・懐疑的」な姿勢の企業であること、です。
それが嫌ならこのアイデアは高楊枝くわえてお蔵入りでも全然いいです。
発信はこれからもできますし、別にリアル世界での舞台じゃなくて漫画や小説の題材になったり言論界・インターフェース界・入力界隈が盛り上がればそれはそれでいいものです。
宿痾の時限装置がいつでもスタンバイしてますからね。

これを読んでいる皆さんはまだグローバリズム新自由主義についてあまり理解が至らない方もいらっしゃると思いますので、
強欲資本主義/グローバリズム/国家さえも凌駕する多国籍企業/狂乱の新自由主義
のやり口がいかに醜悪であるかを説明しておきます。
少し話が長くなってしまいますのですが参考に私のブログの過去記事のリンクと

◆◆◆

blog.goo.ne.jp


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ネットで見つけたすごくわかりやすいYoutube動画↓↓↓

 

www.youtube.com

を貼っておきます。
デフレ・リストラ・コストカット・プライマリーバランス・オモウマい店・198円弁当・ヘレニズム文化・タイミー・カジノ誘致・派遣の法令違反・内面化・自己責任・ブラック企業・過労死・移民・メリトクラシー
これらは全部グローバリズムとつながっているのがわかると思います。
動画も過去記事もちょっと長いですが興味のある方は是非見に行ってください。

さてこれから取引する企業についてグレート皮算用…引き合いもないくせに勝手に想定談義をさせてもらいますが
先進的な企業には専属の哲学者をフルタイムで雇用する動きが広がっているそうです。(インハウス・フィロソファー 企業内哲学者)
Googleではデイモン・ホロヴィッツ氏、Appleでは政治哲学者のJ.コーエン氏、日本では東芝のデザイン部門の社内教育に哲学的思考を導入した三上龍之氏などが著名な例で、彼らは技術者や経営層に対し、多様な視点や倫理的思考、社会的責任などの観点をもたらしています。
…これはなかなか高い視座を持っていて意欲的な取り組みだな、とは思いますが単なるファッションに終わってしまってないかやはり疑念がぬぐえません。
どうしてもカネをもらっている以上、資本の論理には負けますよね。株主にもいい顔しなきゃいけないし、格差の問題とか、資本主義の矛盾なんて生ぬるくてとても追及できていないですよね。
やはりこんな権力勾配が厳然として存在する状況では企業内哲学者が
グローバリズムに中立でなく、明確にネガティブなポジションをとるなどという事はできない」
「リスクを冒してまでポリティカル/思想的な立場を企業がとるなんてタブーすぎて恐ろしくて言えない」
なんていうのが関の山だと思うんですよね。
資本主義のポテンシャルを私たちはまだ知らない、って何かの哲学者も完全にあっち側に行ってますし。
でもわたしは首を長くして待っています。
そういう企業が現れたときに、まさにピラミッドの王は哲学者の事だったんだ、こんな時代に生まれてきてよかった
と歴史の偉大な一歩をこの目で確かめられるのですからね。僥倖かな。待ってます。

でもグローバリズムが社会レベルから認知レベルにまで浸透しているのがちょっと怖いな。
「三方良し」で知られる近江商人はメディアの圧力に屈しない。
メディアはグローバリズム側の肩持っていますからね。売り手と買い手と両建てでやっていて高速回転するのに忙しくって色々と偏った号令を出すのに年中繁忙期ですから
「世間良し」はわれわれ下々の者がこうやって盆か正月に自力で勝ち取っていくしかないのです。
やっぱり社会にとっていいことをするのが地域に根差した企業の在り方だと思いますね。


で、肝心の
グローバリズムに批判的・抑制的・懐疑的」な姿勢
をどうやって証明するのかというと
それは3ヶ月キャンペーンをやってもらうんです。
どんなキャンペーンをするかというと

・「貧乏人に 体験報酬をプレゼントします。万博にご招待します。新幹線のEX予約を実際に体験してもらいます、など貧乏人が体験できない体験をあげるキャンペーン」
・「太客優遇ばっかの会員のランキング付けとかステージ設定とかお買い物まつりノルマ・修行というサービスを過剰におこないませんという宣言」
・「スマホの機種変のときに解約だとわかるとわざと予約いっぱいに見せかけたりいらないアプリやオプションを押し付ける風潮に苦言を呈する発信をする」
・「就職採用時のSNSチェックはしませんの誓い 政治信条で差別しません」
・「いらすとやのみふねたかし氏に、反グローバリズムの啓発イラストのグッズ・企業コラボをかいてもらう」

こういうキャンペーンを開催したり開催期間中に企業姿勢をアピールしたりします。
さっきのグローバリズム文書動画紹介のときに出てきてわかると思うのですけれどイデオロギー的/インターナショナル軸的な解決策を何も求めていないんです。
グローバリズムはわれわれの生活に見えない形で透明に浸透していてそのサイン・フェノメノンを拾っていこうという事が大事なのです。
グローバリズムに反対する、っってなにも懸案対処的に二元論みたいに壁打ち問答するのじゃなくて、たとえば音楽理論は7つの和音や進行があって二元論では拘泥されない展開の自由さがあるので
意外な進行を試そう、ちょっと不協和音な響きだけどあえてこのタイミングでおいておこう
みたいな新しいナラティブやパースペクティブを持ち込んでいけばいいじゃないかという実験的なことを企業にはやってもらいたいのです。

そして受ける企業側だけではなくて
イデアの創造者たるテック企業の開発者、アプリ開発者、マンガ・ゲームのクリエイター・プロデューサーも
「私も断固としてグローバリズム問い直しラッダイトをします宣言」
「作品の中にグローバリズムへの懐疑を盛り込みます宣言」
「出版社と掛け合って反グロアンソロジー作品集を出版させます宣言」
など、いろいろ意欲的な取り組みをみんなで考えて頂いて
ぜひ
プリプロダクション・ラッダイト」
の輪をクリエイターの連帯として表明してくれるような賛同者を求めています。

私は泥縄式なので長期展望を決めるのが苦手です。
なので理想は低いようですがこの3ヶ月キャンペーンもきっかり3ヶ月のその場だけのキャンペーンでも許容します。
というか、恒久的にその企業さんを縛るだけの「枷付け」はあまりしたくありませんし、そこまで長期にわたって意思決定に介入し続けるだけの器量や采配をもちあわせていません。
3ヶ月だけ反グローバリズムキャンペーンをして、後から方針転換してレギュラーで運用しますよ、となっても全然いいです。
お気持ちとか泣き言は言いません。
それに、人類史上まれにみる営利企業の哲学的経営方針転換なのですから、3ヶ月そのメッセージを出せただけでもめっけもんです。
まずは、実績が大事、既成事実を作ることで一歩一歩進んでいくのです。


「いま日本の一番優秀な人材は、金融でも官僚でも商社でもなく、アニメ・漫画・小説・エンタメ業界から輩出している」という潮流、
があると聞きます。
また
エンタメ・コンテンツ産業を日本の新たな「基幹産業」と位置づけ、官民一体でクリエイター支援や人材発掘・育成を進める動きを報道した各種記事
など
日本は創作に取り組んでいる人の層の厚さも重量級です。一億総クリエーターと言ってもいい時代。
しかしその中で、コンテンツは種粒的にライブラリ化され、フォーマットも固まって、デビューやメディア展開などのキャリアコースやプロモーションもルーチン化してきました。
そういった成熟さに、枠に収まってしまうような小粒の再生産やあるいはクリエイターやフリーランスの総小粒化を想起させる時勢もあってホントにこれでいいのかと思ってしまう部分もあります。
ソニーグループのアニメ戦略を見ていると、さすがにスケールがでかいなあとも思いますがIP(知的財産)を道具にした大がかりなプランテーションのようにも見えて
これで本当に創作者の思想・信条は本当に反映できるのか?作家性はなくなって作家も誰でも替えのきくコモディティみたいな部品に成り下がってしまうのか?
グローバリズムに反対!なんて蚊帳の外で、せっせとせっせと商品を市場に売り出せばいいんだ、って渋沢栄一だか千利休なのかよくわからないのが文化を作っている状況です。
しかし
業界が成熟しているという事はプロデューサーや目利きの人や志の高い出資者も層が厚いとなればそれなりにいるんじゃないか?
私はそういうポジションにある人たちに投げかけてみたい。
一介のコンテンツ創作者と違ってそういうビジネスの中核・意思決定に近い人に
今一度ペンタクラスタキーボードの言論・コンテンツを生み出す源泉(=日本語入力機構)に着目してもらって
その重要性に気づいていただいて、そしてより包括的な立場であるから、産業ラッダイトの波がコンテンツクリエーターに及ぶ可能性も十分考えられますので
無用な対立を招く前に予防的に手当てをする、懐柔策をとる、読者視聴者であるグローバル小作人こそがマスの顧客であるということを十二分に斟酌して
少し挑発的で申し訳なかったが、私の提案する
プリプロダクション・ラッダイト」
に賛同していただけるとありがたいと思います。

テクノロジーを味方につけましょう。
ペルソナをテクノロジーにキャストしていきましょう。
中古でAmazonの本をポチるのではなくて、作者に敬意を表して新刊で買いましょう。

ペンタクラスタキーボードは新しい文化を作るツールであり伴走者です。
私の描いた空虚な位相に、力強い強度を与えてください。

おまじない:
主要メディアの外資比率 フジテレビ42% TBS41% テレビ朝日35% 日本テレビ35% テレビ東京23%