『不登校離職』保護者の5人に1人が直面「話せる人1人でもいたら」経験もとに支える人や職場の支援も
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■「話せる人が近くに」と不登校の親の悩みを“聞く側”に
そんななか参加したのは、不登校の子供や保護者が学び合う居場所となっている「トーキョーコーヒー」。 奈良県生駒市から全国に広がり、現在は400以上の拠点があります。 孤独感から解放されたというえりなさん。 息子は、将来就きたい仕事の話もしてくれるようになりました。 【“不登校離職”を経験 えりなさん】「つい先々週くらい、将来の話してきたんですよ」 (Q.どんな仕事したいって話だった?) 【“不登校離職”を経験 えりなさん】「言っていいん?」 【次男・はるくん】「いや(笑)」 今はトーキョーコーヒーの活動を運営する側になり、不登校の親の悩みを聞くことも多いと言います。 【“不登校離職”を経験 えりなさん】「何年も前、自分が離職すると選んだ時に、いま出会った仲間たちがもしいたら、助けてもらえたことがあるだろうなと思っていて。そうやって話せる人が1人でも近くにいてくれたら」
■不登校離職を減らす支援に乗り出す企業も
「不登校離職」を少しでも減らそうと、支援に乗り出す企業もあります。 東京都内の印刷会社「共同印刷」です。 【共同印刷人材開発課 小松英司さん】「約3割以上の社員が、不登校に対しての不安や、実体験として子供が不登校になってしまった経験がある。会社として支援すべきだと」 この会社では、子供が不登校になった際に使える休業制度と、時短勤務制度をおととし導入。 この制度を利用した社員からは「仕事を辞めなくて済んだ」などの声が上がっているといいます。 【共同印刷人材開発課 小松英司さん】「小学校入ったあと以降、支援する制度が不足している。切れ目がない制度設計を目指していきたい」 増加し続ける子供の不登校。 親も子供も孤立させない態勢づくりが求められています。
夏休みが終わるこの時期に子供たちのSOSに気づくことが大切です。 子供たちは言葉だけではなくて、体調に変化がみられることがあります。 体調不良、食欲不振、情緒不安定なことからイライラがみられたりとか、眠れなくなったりというものです。 こういう場合は、お子さんから話を聞くなど、場合によっては学校を休ませるなどした対応が必要です。 政治ジャーナリストの青山和弘さんは、子供が「学校に行きたくない」と言ったとき、深刻なものなのかどうか変化を見逃さないようにしたいと話しました。 【政治ジャーナリスト 青山和弘さん】「『学校に行きたくない』っていう言葉の裏に何があるのか、不安なのか、ストレスなのか、それとも甘えなのか。いろいろ感じることが保護者、親としては大切ですよね。深刻なケースは親が見ておいてサインを見逃さないようにしてもらいたいですね。 『ちょっと疲れた』とか、『何となく面倒くさい』みたいなケースだったら『ちゃんと学校行くんだよ』ってことを促してあげることも親の責任であると思います。 ただ子供がどっちのケースかを見極めるのは本当にケースバイケースで、やはり両親がしっかりと見ておくっていうことが何より必要ですね。 私も、妻も仕事をしているので、学校からの電話に出られないとか、本当に大変なのは本当よくわかるので」 保護者の方も頼れる人に相談するなど々も抱え込まないことが大事です。
関西テレビ
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