長年生きていると色んな知り合いが増えるもので、なかにはクリエイティブ分野の方々も数は多くないがいらっしゃる。

私はオタクなので、どちらかというとクリエイティブ側と言うかファン側、消費者側の目線で色々見てしまう。
今回の話は消費者目線での話になるのかも。

とある作品のキャラクターの一人に抜擢された声優Aさん。

SNSでそのキャラクターのファンアートを欠かさずチェックしているようで、普段から内容に関わらずリポストをたくさんしている。
確かめたわけではないので本当に全てをリポストしているのかまではわからないが、なかにはかなり性的なイラストまで含まれており、危うさを感じる。
自分が好きなキャラクターの性的な二次創作を発表したときに担当声優や公式に認知されていると気づいたりましてや拡散されたらどうしよう…地獄だ。

クライアント企業側のポストなどを見ていると、声優の話題も度々取り上げているし、おそらく友好な関係を気づけているのかと思うので、その良し悪しについてはいったん置いておいて、感情として嫌だ、という話です。

また、とある声優Bさん。

担当キャラクターの誕生日にハッシュタグつきのファンアートをいくつかリポストしていた。
そして最後に締めくくりとして、

「○○(キャラクター)へのお誕生日メッセージ、全て読ませていただきました！ありがとうございます！」

どうした？
貴方が産みの親でしたか？？？

もちろん声優さんのパーソナリティーも含めてキャラを愛しているファンも少なくはないとは思うが、声優=キャラクター　ではないと思うのですが…。
そこまでいくと、ファンにもクライアントにも失礼ではないだろうか。
いや、該当ポストをしたファンからしたらこういうの反応も嬉しいものなんだろうか…

とある役者Cさん。

SNSでバズった、コミカルな作品にご出演されたのをきっかけに、○○(芸名)@△△(役名)とアカウント名を設定してアピールを開始した。
主役でもないし、フォロワーが爆発的に増えたりしている様子はないが…
役のアピールはまぁ良いとして、気になるのはやはり私物化について。

とにかくバズった作品なので、誰もがよく知るタレントや大物芸能人などもその作品についてSNSで発言することが少なくないのだが、そのポストをひょいと引用リポストして「見ていただきありがとうございます！」とか言っちゃうわけ。
怖い怖いこわい。やめな？
…やめな！？？

まず引用された側は「は？急に誰？」となるのでは。
アカウント名やbioを見て「あぁ、出演者か」とは思うだろうが、知り合いでもないし「お前のために見たわけではないが？お前の演技が良かったというポストでもないが？？？」という感情が生まれるのでは…。
そこで不快になってしまうと、作品そのものに関しての印象すら変わってしまうのでは…とソワソワ心配してしまう。

キャストは作品になくてはならないもので、作品を作り上げたスタッフの一員であることは揺るぎない事実である。
しかし、作品や役はキャストのものではない。と私は思う。
それはどんな大物キャストでも、あてがきであったとしても。

作者、他のスタッフ、ファンへの敬意は忘れないでほしいなと思うのでした。