エトリア(ETRIA、横浜市)とリコー、東芝テック、OKIの4社は2025年2月13日、リコーと東芝テックが複合機などの開発生産を目的に設立したETRIAにOKIが参画すると発表した。2025年10月1日の予定で、OKIが会社分割によって関連の事業をETRIAに統合する。事業統合後のETRIAへの出資比率はリコーが80.74%、東芝テックが14.25%、OKIが5.01%になる。
新型コロナウイルス禍をきっかけに在宅勤務形態が拡大し、オフィスでの印刷需要が減少する中で、複合機メーカーは協調領域での協力を進める必要に迫られている。リコーと東芝テックは複合機やプリンターのエンジンを共通化する目的で2024年7月1日にETRIAを設立。ETRIAがエンジンを開発生産し、リコーと東芝テック向けにそれぞれ独自のコントローラーを組み合わせて製品を供給、リコーと東芝テックがそれぞれのブランドで販売する事業モデルへの転換を図っている。ここにOKIも合流することになる。
事業統合によってETRIAは、リコーによるレーザープリンター技術と、OKIによるLEDプリンター技術の両方を得る。リコー代表取締役社長執行役員の大山晃氏は「OKIが持つLEDの技術によってさらに強力なデバイスを造れる」、ETRIA代表取締役社長執行役員の中田克典氏は「用途に応じて適した方式のエンジンを3社に供給できる」と述べた。