「会長をやってほしいんです」。2022年秋、大阪府の会社役員、岩崎健一郎さん(44)はPTAの委員3人から次期会長就任への打診を受けた。これまで地域活動に携わってきた経験もあり、引き受けることにしたが、頭をもたげたのが現状への疑問だった。
なんで入学したら自動的に加入する仕組みなのか? 予算の使い道は適切なのか?……。「自分の名前で踏襲することはできない」と考えた岩崎さんはPTA運営に関する本を読み込むなど研究を始め、新役員を巻き込んで改革に着手することにした。
大阪府高槻市の市立赤大路小学校。岩崎さんがPTA会長に就任した23年度に始めた改革が実り、今では少数精鋭の活発な活動が展開されている。
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