第1章|自然とともに、生きる。
晴れの日も、雨の日も。
自然はーー
ありのままの世界を教えてくれます。
土も、空も、
ときに優しく、ときに厳しい。
当たり前のように思えるけれど、
それでも私たちは、いつしか忘れてしまう。
人間は、生きています。
この地球という世界で。
けれど、まったく同じように、
土の中にも、小さな命たちの世界がある。
微生物がいて、
虫たちがいて、
菌たちがいて、
見えない命たちが、
助け合い、守り合い、
支え合いながら、共に生きている。
そこには、
弱肉強食とは違う、
静かで、しなやかな循環がある。
農業という世界に触れるなかで、
私は、土の中で生きる命たちから、
「共存共栄とは何か?」を、教えられています。
人間社会では逆に思えるような、
あたりまえの助け合いの姿に、
毎日、驚きと学びをもらっています。
土に触れることは、
今まで目を向けなかったものに、
気づくチャンスをもらうこと。
ただ流されるでもなく。
ただ抗うでもなく。
恵みも、試練も、
すべてを受け止めながら、
すべてを力に変えながら、
私たちは、生きていく。
小さな種を蒔くように。
小さな希望を、この大地に、未来に、蒔いていく。
自然とともに、挑み続ける。
そしてその先には、
まだ誰も見たことのない未来が、
きっと待っていると信じて。
さあ、ここから。
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