農神の車内|牡蠣石灰とプロ農家の香り問題(矢花不在ver.)
午後、畑にコーンコブをまき終えたあと、
矢花くんはソフトクリームサーバーの講習を終え、軽トラを返却。
私はそのあと、蛎殻石灰を探しに走った。
だが――時はすでに遅し。
軽トラはもう手元にない。
つまり、プリウスで運ぶしかないという現実。
積まれるオレンジの袋たち(20kg×15)。
プリウスのラゲッジスペースに、笑顔の袋が整然と並ぶ。
あの満面のスマイルが逆に怖い。
そして車内には…
潮のかほり。
いや、磯の主がご来訪。
調べたら、サンライムの注意事項にこう書いてあった。
「※カキ殻の匂いが気になる場合があります。」
気になるどころじゃない。
全てが磯である。
これがプロ農家の香り。
プリウスの中はもう、“農神の車内”。
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