【9月5日 AFP】イスラエルのギドン・サール外相は4日、フランスがパレスチナを国家承認する計画を撤回しない限り、エマニュエル・マクロン大統領のイスラエル訪問には同意しないと述べた。マクロン大統領は、今月末に開催される国連総会でパレスチナを正式に国家承認する予定だ。

イスラエル外務省の声明によると、サール外相はフランスのジャンノエル・バロ外相との電話会談で、「フランスがイスラエルの国益を損なう取り組みを続ける限り、マクロン大統領の訪問はあり得ない」と述べた。

イスラエルの公共放送KANは3日、ベンヤミン・ネタニヤフ首相がマクロン大統領によるイスラエル訪問の打診を断ったと報じた。

サール外相はバロ外相に対し、マクロン大統領の行動は地域の安定を損ない、「イスラエルの国益と安全保障上の利益」を損なうとして、フランスはパレスチナを国家承認する計画を「再考すべきだ」と述べた。

サール外相はさらに、「イスラエルはフランスとの良好な関係構築に努めているが、自国の安全と将来にとって重要な問題に関しては、フランスがイスラエルの立場を尊重しなければならない」と述べた。(c)AFP