カバーは「ホロライブ」トレカ好調で物販の売上が2倍増、人気VTuber離脱で配信は1桁成長に留まる【ゲーム企業の決算を読む】

VTuber事務所「ホロライブプロダクション」を運営するカバーの2026年3月期第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日)の売上が1.5倍に拡大しました。

企業動向 業績
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VTuber事務所「ホロライブプロダクション」を運営するカバーの2026年3月期第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日)の売上が1.5倍に拡大しました。

グッズを販売するマーチャンダイジングの成長が著しく、売上高は2倍に急拡大。「hololive OFFICIAL CARDGAME」のヒットが増収に寄与しています。カバーはマーチャンダイジングの比率を高めることに注力していたため、トレカのヒットは経営戦略上も功績の大きいものでした。しかし、利益への貢献が少なく、収益の基盤となる配信コンテンツの売上が伸び悩んでいるという課題が浮き彫りになっています。

人気VTuberが相次いで卒業するなど、タレントの発掘・育成が急務となりました。

トレカの利益貢献は限定的か?

2026年3月期第1四半期の売上高は前年同期間比50.1%増の96億2,900万円、営業利益は同16.5%増の9億7,200万円でした。カバーは上期において将来の事業成長を見据えた固定費の増加、売上が下期に偏重する季節性の影響を加味して、第2四半期累計(2025年4月1日~2025年9月30日)の売上高を前年同期間比33.0%増の227億5,000万円、営業利益を同28.2%減の24億2,000万円と予想していました。

第1四半期時点での進捗率は売上高が42.3%、営業利益が40.2%。売上、営業利益ともに2桁増で力づよく成長しているものの、計画に対してはやや弱含んでいます。

一方、決算で目を引いたのはマーチャンダイジングの強さ。第1四半期の売上高は前年同期間比99.2%増の58億3,800万円でした。この事業の売上構成比率は60%を超えています。前年同期間は50%を下回っていました。

決算説明資料より筆者作成

「ホロライブ」は第4四半期(1月1日から3月31日)に行われる大型イベントへの依存度が高く、下期偏重の要因になっていました。また、イベントは経費負担が大きく、マーチャンダイジングの比率を高めて収益性を高める必要がありました。

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《不破聡》

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  • 名無しさん 2025-09-06 0:34:42
    マーチャンダイジングが売上の基盤になってるグラフ貼りながら売上の基盤の配信って書いてんの終わってんなw
    6 Good
    返信
  • 名無しさん 2025-09-06 0:15:27
    的はずれな記事ばかり書いて馬鹿にされまくってる不破聡の書いた記事
    一回Xで自分の名前で検索してどんだけ馬鹿にされてるか調べてみたら?
    7 Good
    返信
  • 無名 2025-09-05 20:43:13
    配信の利益に関して、スパチャを切ってる人もいて、スパチャで稼ぐというイメージから配信業界ごと変わっている印象です
    5 Good
    返信

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