スシロー、食べ残しを…2025/9/3 13:46
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スシロー、食べ残しを…
飲食店から出る「食べ残し」問題が深刻化している。
飲食店から出る食べ残しを回収して、再生可能エネルギーであるバイオガス発電で電力を生み出す――。そんな取り組みが進んでいる。
あきんどスシロー、「ロイヤルホスト」を運営するロイヤルホールディングス(HD)、「焼肉きんぐ」を運営する物語コーポレーションなど大手外食チェーン企業と連携しているのは、JFEエンジニアリング(以下、JFEエンジ)。
JFEエンジが、同事業を開始するに至った背景・理由には主に次の3つだという。
・食べ残し問題の深刻化と環境負荷削減の必要性
・再生可能エネルギーへのニーズの高まり
・持続可能な社会への企業責任
「技術概要としては、弊社の発電技術は、最新の嫌気性発酵技術をベースに、専用タンク内で微生物を最適環境下に維持することで、有機物を効率的に分解・発酵させ、メタンを高濃度で生成します。その後、このバイオガスをガスエンジンにより発電する仕組みです」
太陽光発電との比較として、以下を挙げている。
・運転時間と安定性
バイオガスプラントは24時間連続運転が可能であり、天候や季節に左右されず安定した発電が実現できます。対して、太陽光発電は日照条件や天候に依存するため発電量が変動。
・設置コスト・土地利用
初期設備投資や設置スペースについても、食材廃棄物を有効利用するため、必ずしも広大な土地が必要とならず、既存の廃棄物処理拠点や都市部近郊での設置が可能。
・経済性
廃棄物回収自体がコスト削減(従来の廃棄処分費用の削減)につながる点や、FIT制度による安定収入が期待でき、総合的な事業収益性の向上が見込まれる。
外食チェーン側としては、食べ残し回収や電力買い戻しなどのコストがかかるが、どのようなメリットが見込めるのか。
「食べ残し回収や電力買い戻しといった直接的なコストが発生する場合でも、外食チェーン側には以下のメリットがございます」
・コスト削減効果
食材廃棄物の処理費用が焼却処理に比べ削減されるとともに、回収後の廃棄物がエネルギーに変換されることで付加価値を生むため、従来の廃棄物処理にかかる経費を電力費と一部相殺(※現状の電力費用次第で、相殺できないこともある)。
・環境・イメージ向上
自社の廃棄物がエネルギーに変換される循環型システムにより、環境配慮型経営の一環として企業イメージの向上につながる。これにより、消費者からの信頼度やブランド価値の向上も期待される。
・規制対応と補助金の活用可能性
官公庁や自治体の環境政策に合致する取り組みとして、各種補助金や優遇制度の対象となる可能性があり、長期的なコストメリットがある。
今後も事業拡大が進むとのことで、CO2排出削減・コスト削減・食品ロス削減に大いに貢献する再生エネルギー発電に改めて注目したい。
以上、詳細はビジネスジャーナルをご覧ください。
編集者:いまトピ編集部