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「サウンドエナジー療法」とは…
「特殊なソフトウェアを搭載したコンピュータを使い、患者さんの声を細かく分析、その中に現れている肉体的、精神的、そしてその根源であるエネルギーの問題を精密に洗い出します。そして出てきたデータをもとに、解消するための“音のくすり”を作成します。患者さんがすることは、カセットテープに録音されたこの“音のくすり”を自宅に持ち帰り、BGMのように流しながら、全身を“音のくすり“に浸らせるという簡単な治療です」
院長によれば、科学的な根拠ははっきりしてないが将来は解明されるだろう、Aさんはこの治療を受け顔色が良くなり食事も摂れるようになったが、「末期がんだった女性に対して、治療で治る可能性があるという説明はしていなかった」そうだ。
検察側は最終陳述で高橋被告の生い立ちに触れ「同様の環境で育った被告人の姉が通常の生活をしている」と指摘し、また、虐待とされる父親の行為は「親権の範囲内で、一概に暴力的虐待とするのは誤り」としたうえで、「落ち度のない2人の命を奪ったという事実は極めて重大」として死刑を求刑する。
一方弁護側は、検察側の姿勢を「虐待に対する無理解」と批判。「どんな理由があろうと子供に暴力をふるうのは虐待だ」として、虐待の影響で被告の理性や暴力への観念が歪んだと、有期刑が相当であると主張した。