米国製サプリメントの購入を巡って麻薬取締法違反容疑で警察の捜査を受け、サントリーホールディングス(HD、大阪市)会長を辞任した新浪剛史氏。3日、東京都内で開いた記者会見で、経済同友会代表幹事の職については、経済同友会側の今後の判断に委ねるとした。新浪氏の対応について、企業統治が専門である青山学院大の八田進二名誉教授に聞いた。(聞き手・桐山純平)
◆「続けることは困難…財界トップを束ねていくのは難しい」
──新浪氏は経済同友会代表幹事を続けることができるのか。
「続けることは困難だ。経営者の資質を問われ、サントリーを半ば解任されたようなものだ。違法成分を含むサプリメントに絡んだ疑念がある中で、財界トップを束ねていくのは難しい」
──出処進退を経済同友会側に委ねた新浪氏の判断をどう考えるか。
「新浪氏はこれまで、厳しい企業統治やコンプライアンスを他人に訴えてきたことから、自ら律するのが本来の姿だ。それを他人に委ねると判断したことは極めて残...
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