コメの集荷競争激化で 米穀店もコメの確保に奔走 農家は栽培方法にこだわったコメで一層の差別化
FBC福井放送
コメの集荷競争の激化で、JAや民間の業者だけでなく、「まちの米屋」もコメの確保に奔走しています。一方で、県内では価格の変動に左右されない新たなコメ作りの動きもみられます。 鯖江市で米穀店を経営する黒田拓哉さんは、この日、池田町のコメ農家を訪ねました。 ■黒田米穀燃料 黒田拓哉社長 「新規で取引していただきたいなと回らせてもらった」 ■まんまるファーム丸石純一さん 「コメの需要の激増というか、その中で既存の客も確保しないといけない その中でどれくらい出せるか確約できない」 黒田さんの店は、家庭向けの銘柄米の販売をはじめ、業務用の米も納めている「まちの米屋」です。 そんな米屋も、激しさを増すコメの集荷競争に巻き込まれています。 ■黒田拓哉社長 「厳しい もっと欲しいぐらい 価格が一番怖い ここまで価格が上がってしまうと 歩留まりが悪いのを含めて、それを踏まえての数量確保」 仕入れコストも増え、コメの確保にも苦戦する中、供給が滞ると米屋の信用にも影響します。 ■黒田拓哉社長 「網下(くず)米で3年前のコシヒカリの一等を超える価格」 一方の生産者は、令和のコメ騒動を受けて、持続可能なコメ作りに取り組んでいます。 ■丸石純一さん 「コメ不足の環境の中で、単に今まで取り組んでいた作り方をやめて増産に踏み切るんじゃなくて、池田町のコメを選んでいた客が離れていくのが怖いので、今まで通り地道に栽培方法にこだわりを持って作っていきたい」 新たなブランド米の名前は「未来を耕す池田米」。 農薬や化学肥料の使用を抑えた特別栽培米で、うま味などの成分を数値化して、スコア80点以上のコメだけを出荷するということです。 池田町の生産者グループが栽培に取り組んでいて、長尾伸二さんもその1人です。 ■長尾さん親子 「1.66倍 1.7倍ですねということは白米5キロ5000円下らないね」 「軽く超える」 長尾さんは、二男の拓磨さんと、16ヘクタールの農地で減農薬・無化学肥料でコメを作っています。 ■長尾伸二さん 「機械とか、いろんな設備投資をしていく中で、見通しが立ちやすい後継者が、この金額ならちゃんと育つ消費者のことを考えると もう少し米価が下がってもいいかなと思うが、農家としてはうれしい」 ■二男 拓磨さん 「お金も必要だが、食べてくれる人が喜んでくれる モチベーションが上がるのではないが、やりがいがある仕事なので続けていきたい」 黒田さんの店では、この「未来米」の販売に協力する一方、「平成のコメ騒動」以来、およそ30年ぶりとなる外国産米の導入を迫られています。 ■黒田拓哉社長 「業務用で、私たちは外米のほうが安ければと 消費者が変わっていかないか懸念している」 令和のコメ騒動を経てコメの確保に奔走するまちの米屋さん。 一方で、価格変動に左右されない生産者の、将来を見据えた取り組みも進んでいます。