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 すご腕の住宅検査員・長井良至氏が欠陥住宅を防ぐポイントを解説します。今回は、排水管の逆勾配など配管の施工不良の問題を取り上げます。日経ホームビルダー2019年11月号「現場で役立つ欠陥防止の勘所」を再構成しました。

 築40年の自宅を二世帯住宅にするため、A氏はリフォーム会社に工事を依頼した。完成直前、施工不良が気になり、床下などの見えない箇所を自分で点検。洗濯用の排水管が目視で分かるくらい逆勾配になっているのを発見した。

リフォーム工事で新設した洗濯用の排水管が逆勾配になっていた例。1000分の78と、依頼主が目視で分かるくらいの施工不備だった。本来は、破線の矢印で示した方向に勾配を取る(写真:カノム)
リフォーム工事で新設した洗濯用の排水管が逆勾配になっていた例。1000分の78と、依頼主が目視で分かるくらいの施工不備だった。本来は、破線の矢印で示した方向に勾配を取る(写真:カノム)
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 この他にも、A氏はリフォーム会社に対していくつも不具合を指摘。その数は合計で200項目超にも上った。リフォーム会社はA氏の指摘に応じず、工事が完成したと主張。工事代金の支払いを拒んだA氏に、工事代金請求の訴えを起こしてきた。

 A氏が最初に気付いた排水管の逆勾配は、リフォームに限らず新築の現場でも、私がよく指摘する施工ミスだ。

住宅の新築現場でキッチン用の排水管が逆勾配になっていた例(写真:カノム)
住宅の新築現場でキッチン用の排水管が逆勾配になっていた例(写真:カノム)
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住宅の新築現場で食器洗浄機用の排水管が逆勾配になっていた例。食洗機用の排水管は逆勾配になっていることが多い(写真:カノム)
住宅の新築現場で食器洗浄機用の排水管が逆勾配になっていた例。食洗機用の排水管は逆勾配になっていることが多い(写真:カノム)
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