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偽装パンフレットを制作!? 学生ゴルフ連盟の闇を前委員長が覚悟の告発 「私は3つの嘘をつかれました」
当コラムで明らかにしてきた関東学連の社会人理事と監督・学生理事の対立問題。パワハラ騒動が続発する中、追い討ちをかけるように発生した日本学連と関東学連の大トラブル。そのすべてを知る前日本学連委員長・Cさんが、怒りととも真相をぶちまけました。
「社会人理事らは自分たちに都合のいいように解釈をしているだけ」
当コラムで明らかにしてきた関東学連の社会人理事と監督・学生理事の対立問題。その深層部分にあるのが、社会人理事たちが行った学生理事に対するパワハラの事実。その被害者3人に集まってもらい、リモート座談会を行ってきた結果、多くのショッキングな事実が明らかになりました。パワハラ騒動が続発する中、追い討ちをかけるように発生した日本学連と関東学連の大トラブル。そのすべてを知る前日本学連委員長・Cさんが、怒りととも真相をぶちまけました。
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<出席者>
2023年度 日本学生ゴルフ連盟・関東学生ゴルフ連盟理事 Aさん
2024年度 関東学生ゴルフ連盟理事 Bさん
2024年度 日本学生ゴルフ連盟・関西学生ゴルフ連盟委員長Cさん
司会=小川朗(日本ゴルフジャーナリスト協会会長)
※ ※ ※
――では今回の定数削減問題(文末別項「定数問題削減の経緯」参照)を主導された前日本学連委員長のCさんにお話をうかがいましょう。Cさんは日本学連の委員長をされていましたが、大学は関西。関東学連の動きは大体分かっていましたか?
Cさん 順序立てて言いますと、2024年1月に委員長に就任して、2月に日本学連の常任理事会がありまして、初めて関東(学連)の方と対話しました。4月に個人的に何度か上京しまして、暫定社会人理事側と監督たち双方に個人的にコンタクトを取っていました。この時、新しく日本学連の会長に就任した白井義雄氏とともにJGA(日本ゴルフ協会)に行った後、関東学連の(社会人)理事たちと会いましたが、その際に「自分たちの考えと今の学生たちの考えは違うけどしょうがない。でも自分たちが正しい」ということを言っていたので、まず少しおかしいというふうに考え始めました。
――その後は?
Cさん 6月に白井会長と連名にて、(関東学連の社会人理事である)北口会長代行に対し、対話・対応を促す書類を送りました。しかし、全く音沙汰がありませんでした。双方ともに「学生のためだったら規約ぐらい、いくらでも変えられる」という風なことを言っていたので、それを試すということで人数を削減というところをJGAの山中専務執行役、法的に問題ないかどうかを私の大学の部活の部長である法科大学院の先生にチェックしていただいた上で、スポーツ庁も写しに入れ、会長の白井会長と山中さんに添削をしていただいた後、25年9月3日の臨時総会を開催して出したという次第です。
――それが人数削減案だったわけですね?
Cさん 9月下旬に一度だけ北口氏と話をしましたが、その後は全く音沙汰がありませんでした。こちらから電話しても「忙しい」と電話を一方的に切られました。人数削減策は(Cさんとしては)本当は実行したくないため、何度も妥協を重ねましたが、北口氏は一向に行動をせず、関東学連の学生たちには、自身(北口氏)が「日本学連には何度も変更を求めている」と勝手に述べていました。
――そうした中、準備も周到にやって、人数削減案は出されたわけですね。
Cさん はい。日本学連の規則に則って行いました。関東の(社会人)理事らは規則に則っていないと述べていますが、自分たちに都合のよいように解釈をしているだけです。私が考える問題点として、細かく挙げると2つです。一つは何度も嘘をつくこと。私は3つの嘘をつかれました。「僕ら(社会人理事)は学生のためにやっているんだから、規約ぐらいいくらでも変えられる」と言ったのにもかかわらず、全く行動を起こさなかった。最終的に金を使って実際に訴えて、仮処分になって「僕らは正しかった」と。学連の金を使って、自分の保身のために言った。これが一つ目の嘘ですよね。
――2つ目は?
Cさん 2つ目の嘘は関東の学生たちに対して「私たちは(日本学連に対して)行動している」っていう話を何度かホームページを通して言っていたんですけど、僕(日本学連委員長)は電話を全く受けておりません。白井(日本学連)会長にも「これどうなってるんですか?」と聞いたところ、実は全く動きがなかったということが多々ある。
――3つ目は?
Cさん 3つ目の嘘としては、関東の理事会に対してかけられた「前委員長C氏(実際にはCさんの実名)の行動の問題点」というメールにあることないことを書いて、嘘を広めていること。社会人として一番やっちゃいけない、嘘をつくことをやっていることが一番の問題点だと思います。
――他にも何かありますか?
Cさん 学生主体の動きを全くしていないというところです。具体的にはどういうところかというと、先ほどAさんからも出ましたが、常陸宮杯(全日本大学ゴルフ選手権競技/2024年11月、石川県・片山津GC WEST)に関することと、総会の流れに関することがあると思います。常陸宮杯に関することは何かと申し上げます。最高決定機関である臨時総会(8、9月)で「個人戦はしない」と決定したのに対し、それを一方的に覆そうと画策をしました。具体的には「個人戦を行います」と1カ月前に急に言いだしました。あまりにも問題だと僕は捉えたので「それぐらいだったら開催自体をしません」ということを(白井)会長に言ったところ、会長も折れたんです。でも不思議なことに、個人戦を行ったように偽装されたパンフレットがもう1種類作られて、実際に存在します。
――そのパンフレットのコピーは手元にあります。これは確かめる必要がありそうですね。
Cさん 2つ目が総会に関してですね。学生たちは「総会がしたい」と言ったのに、今の日本学連会長たちも変わらず「それは意味がない」という話をしています。学生のための連盟であるはずなのに、学生が必要としたものを基本的にやらないのであれば、それに理由を述べることが大事。にもかかわらず、それを逃げているということが2つ目の問題として挙げられると思います。
――嘘が多いんですね。
Cさん 3つ目が、一つ目の嘘の本質になると思うんですけど、保身ですね。とにかく自分たちがかわいくてしょうがない。今の居心地がいいのか分かりませんけれども、やはり、責任を持つということはそれなりにうまみがあって、それはしょうがないんですよ。やっぱり社会に出て会社とかに私も入りますと、上の人はやっぱり、それなりにお金もらってます。それはいいんですけれども、何かと綺麗事を並べたがる。そこにウソが生まれる。言行の不一致から自分の保身につながって、学生を脅したりするわけです。我が身がかわいいからこそ、嘘が出てくる。
――的を射た指摘ですね。
「関東は大学として責任を取れない体制。学生を守れない」
Cさん 私が受けた被害というのは、今の話でといいますと、大きく分けて2つ。一つ目が、嘘をつかれて関東の学生から僕が極悪非道の人間のように取られてしまっているというところ。2つ目として裁判所に提出した資料では、我が身のことは話せないままになってしまった。加えて北口(博=関東学連)会長が拡散して、私の個人的な名誉を毀損していたところ。
――その名誉を毀損していたところの証拠みたいなものって、例の文書ね。確かCさんは出してもらったけど、現委員長のD君はちょっと難色を示したんですよ。
Cさん そうなんですか? 組織としての問題点に対処できていないのであれば、どんな文書を出そうが、それはただの我が身かわいさのものになると思う。(関東)学生連盟の組織としての問題点は何かと言われたら、僕はずっと申し上げているんですけれども、大学として責任を取れない体制ができているというところにあると思います。これはどういうことかというと、関西の場合であると、監督や部長が理事を兼任しているため、最終的には大学として責任を取らせることができます。ただし、関東に関しましては「ただのOB」がやっているので大学が関係ないんですよ。学生が関係している団体なのにもかかわらず、一切、大学は責任を取らない。学生は誰に守られているのかって言ったら、親と大学なんですよね。でも、その大学が責任を取れないってことは、じゃあ、誰がこの理事を監査するんですか? 理事たちは、お互いを監査できるのか?
――確かに関東学連と大学の関係については、もう一度見直す必要がありそうですね。本日は三者三様、この深刻な問題にしっかりと向き合ってくれて、勇気のある貴重なご意見を出していただき、本当にありがとうございました。この座談会は学連関係者、いや、すべてのゴルフ関係者にお読みいただきたいと思います。日本のゴルフの将来に、大学ゴルフの浮沈が重要な影響を及ぼすことも、忘れてはならないと思います。
取材・文/小川朗
日本ゴルフジャーナリスト協会会長。東京スポーツ新聞社「世界一速いゴルフ速報」の海外特派員として男女メジャーなど通算300試合以上を取材。同社で運動部長、文化部長、広告局長を歴任後独立。東京運動記者クラブ会友。新聞、雑誌、ネットメディアに幅広く寄稿。(一社)終活カウンセラー協会の終活認定講師、終活ジャーナリストとしての顔も持つ。日本自殺予防学会会員。(株)清流舎代表取締役。
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