沖縄県悲願の薬学部新設その「高すぎる壁」
実現に向けて「四方八方」手を尽くしているが
2025年9月1日号
今や、八方塞がりのようだ。沖縄県が熱望する薬学部新設である。 以前、本誌でも紹介したが、多くの離島を抱える沖縄県は、入学定員割れから薬学部の募集停止に追い込まれている本土とは逆に、万年薬剤師不足に悩まされている。毎年、薬剤師をめざす若者が九州や山口県、東京、大阪などの大学に進学するのだが、卒業し薬剤師国家試験に合格すると、進学先の地元の薬局に就職し、沖縄に戻ってくれないのである。 こうした状況を打開しようと、沖縄県薬剤師会を中心に薬学部新設を求める声が上がり、沖縄県は文部科学省や厚生労働省、内閣府に陳情を展開。同時に「沖縄県内国公立大学薬学部設置推進事業構想」を定め、県内の国公立大学に薬学部新設を呼び掛けた……。 だが、結果は国公立4大学に手を挙げるところはなかった。理由は、大学の定員に関する制度の問題、薬学部の建設費問題、さらに建設する...
今や、八方塞がりのようだ。沖縄県が熱望する薬学部新設である。 以前、本誌でも紹介したが、多くの離島を抱える沖縄県は、入学定員割れから薬学部の募集停止に追い込まれている本土とは逆に、万年薬剤師不足に悩まされている。毎年、薬剤師をめざす若者が九州や山口県、東京、大阪などの大学に進学するのだが、卒業し薬剤師国家試験に合格すると、進学先の地元の薬局に就職し、沖縄に戻ってくれないのである。 こうした状況を打開しようと、沖縄県薬剤師会を中心に薬学部新設を求める声が上がり、沖縄県は文部科学省や厚生労働省、内閣府に陳情を展開。同時に「沖縄県内国公立大学薬学部設置推進事業構想」を定め、県内の国公立大学に薬学部新設を呼び掛けた……。 だが、結果は国公立4大学に手を挙げるところはなかった。理由は、大学の定員に関する制度の問題、薬学部の建設費問題、さらに建設する敷
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